【後期高齢者医療制度】令和6年度の値上げで全国平均は7082円に。しかし年金額は実質減額
高齢者になっても負担は大きいままの「税金・保険料」
後期高齢者医療制度の保険料率はどんどん上昇しています。 医療制度を維持するためには、今後も保険料の引上げが続く可能性があるでしょう。 いよいよ自分たちの老後のことを考えると心配になってきますね。かつては一部負担金が0円という時代がありましたが、現在では最大3割となっています。 さらに年金から天引きされるお金は、後期高齢の保険料だけでない点にも注意が必要です。所得税や住民税、介護保険料(75歳未満の方は国民健康保険料も)が年金から天引きされるため、高齢者になっても負担は続きます。 子育て支援金の負担も注目される中、今後の社会保障費も議論が続くでしょう。 自分の老後のために今の生活をないがしろにするわけにはいきませんが、今ある貯蓄の一部を運用に回してみたり、貯金の積立額を増やしたりと、老後対策も検討してみてはいかがでしょうか。 ねんきん定期便等の額面を鵜呑みにせず、余裕をもった資金計画を立てておきましょう。
参考資料
・厚生労働省「後期高齢者医療制度の令和6・7年度の保険料率について」 ・日本年金機構「Q.年金から所得税および復興特別所得税が源泉徴収される対象となる人は、どのような人でしょうか。」
杉田 有毅