マンションの供給戸数が減った理由とは? 新築・中古マンション市場動向や注目物件を不動産アナリストが解説!【2024年8月版】
文京区最大級の大規模レジデンス「リビオシティ文京小石川」
東京都文京区小石川4丁目で建設中の分譲マンション「リビオシティ文京小石川」のゲストサロンが2024年7月オープンし、事前案内会がスタートした。 小石川植物園に近接し豊かな緑に囲まれた立地特性を生かし、「都心の杜」をコンセプトとした文京区最大級(総戸数522戸×敷地面積12,000㎡)となる大規模マンションだ。 敷地内は、緑量の確保、多彩な樹種の配置に配慮した植栽計画としており、快適性と省エネを両立するZEH-M Oriented、地球環境に配慮する認定低炭素住宅の認証を予定。環境にも配慮したプロジェクトだ。2024年7月上旬時点で、8,000件超のエントリーがあり、事前案内会の予約も順調と注目を集めている。 「総戸数500戸以上」×「敷地面積1万㎡以上」×「文京区内」の物件は、 1995年 1月~2023年11月15日までの発売物件では、同マンションのみとのこと。ゲストサロンでは、スケールを活かした共用部のつくりなどを「イマーシブシアター」などで確認できる。 土地の権利は、賃借権で借地の種類・期間は、2022年6月1日~2097年7月31日までの一般定期借地権となっている。引き渡し可能日は、2027年3月中旬を予定している。 「リビオシティ文京小石川」の注目点として挙げられるのは、敷地面積12,000㎡超、総戸数522戸のスケールを活かしたランドマーク性の高い外観デザインだ。 成熟した住宅街である文京区で、これほどのスケールのある敷地をもつマンションには、早々出会えない。敷地面積1万㎡超、総戸数500戸超を満たす文京区のマンションは、「パークコート文京小石川ザ・タワー」ぐらいだろう。 ロングファサードの外観フォルムは重厚感があるつくりで、ランドマークとしての価値を感じるつくり。エントランスホールは、二層吹き抜けで奥には、しだれ桜の植えられた中庭がのぞく。 マルチラウンジや屋上テラス、フィットネスラウンジなど共用空間も充実している。モデルルームは、中心プランとなる71㎡台3LDKと85㎡台3LDKの2タイプ。奥行きのあるカウンターのあるキッチンなど住み心地に配慮したつくりだ。文京区内からのエントリーは、取材時点で約23%とのことで想定よりも広域からの反響比率が高いとのこと。それだけプロジェクトは注目されているということだろう。 駅距離を考慮して、駅までのシャトルバスを用意する予定。24時間有人管理で、平日は1人、休日は2人のコンシェルジュも配される。大規模マンションの供給が少ない文京区だけに、スケールメリットを活かしたサービスは、評価されるはずだ。販売開始は、2024年10月上旬の予定。年内に販売開始となる都心の大規模プロジェクトは限られており、関心を集めそうだ。