立ちっぱなしが長かった日の「なかなか抜けない脚の疲れ」に効果てきめん→ラクラク立ったままヨガ
少しずつ朝晩は気温が下がり過ごしやすい時間も増えてきましたが、まだまだ暑さが残る日もありますよね。一方で、お出かけ時間が長くなると、脚のだるさも気になります。今日は、立つ時間が長かった日に行いたい、脚のだるさを解消する方法をお伝えしていきます。 ◆写真で詳しいやり方を見る→立ちっぱなしが長かった日の「なかなか抜けない脚の疲れ」に効果てきめん→ラクラク立ったままヨガ ■脚のだるさはどこからくる? ■■暑さによる血行不良 運動などで筋肉を使ったわけではないのに、脚のだるさ・重さを感じる場合は、疲労の蓄積が考えられます。その理由のひとつとしては、外の暑さで体温が上昇すると、血管が拡張し、血液が体の表面近くに集まります。これにより、脚など末端部分の血行が悪くなり、老廃物や疲労物質を蓄積しやすくなるのです。 ■■水分不足とミネラル不足 夏は汗をかきやすく、熱中症予防の為にも積極的な水分補給が呼びかけられていますが、汗と同時に体内の水分と電解質(ナトリウム、カリウム、マグネシウムなど)が失われやすくなります。すると、筋肉の働きが低下し、筋肉のこわばりや疲労感が増すことに繋がります。特にミネラルが不足すると、筋肉の収縮やリラックスがうまくできず、こむら返りなども引き起こす方もいるそうです。 ■血液が巡るしくみとは 心臓から遠い足の血流を循環させるのは心臓の力だけではできません。ふくらはぎの筋肉が、足の静脈血を重力に逆らって心臓に押し上げる役割を担っています。 しかし、長い間立っていると疲労が溜まり、筋肉が硬く強張ってくると、筋肉ポンプが十分に働かないため血流循環が悪くなります。足に老廃物が溜まり、血行が悪くなると、酸素や栄養が不足気味になって、だるさを感じるようになります。 ちなみに、台風が近づいて気圧が下がってくるようなときも、足への圧力が弱くなるため、筋肉が緩んでふくらはぎの「筋肉ポンプ」が働きにくくなり、血液の循環機能が低下することもあります。 ほかにも湿度が上がると、皮膚から水分が蒸発しにくくなって体温調節が乱れ、温度も湿度も高いと自律神経が乱れやすくなり、代謝や排せつ機能が低下します。そのため、下肢にたまった水分がだるさや重さの原因になることがあります。 ■立ったまま出来る下半身の血流UPヨガ 1、立った姿勢で、両手を腰に当てます。右脚を歩幅程度に1歩下げましょう。そこから左膝を緩めて、もう1歩右脚を遠くに下げます。 2、脚幅を確認します。左脚を曲げた際に、かかとの上に膝がくる位置にします。かかとより膝が前に出る場合は、更に右脚を下げていきましょう。 3、おへそを正面に見せるように、骨盤から身体を前に向けます。 4、息を吸って両手を上に引き上げ、吐きながら、右脚を踏みしめて左脚をかかとの上まで曲げていきましょう。右脚の力強さ、ふくらはぎの筋肉が使われれいる感覚を確認していきます。呼吸に合わせて、動作を繰り返します。 5、ポーズから離れる際は、右脚をかかと→つま先の順番で脚幅を狭めて、立つ姿勢に戻っていきます。反対の脚もやってみましょう。 ライター/岩崎奈緒子(ヨガ講師)
岩﨑奈緒子