阪神の金本監督が開幕4連勝のメッセンジャーに「頭が下がる思い」
阪神が28日、甲子園で行われた中日戦に6-0で快勝した。4回にキャンベルの2試合連続のタイムリー、北條の犠飛で2点を先制すると、5回に中谷の今季1号で中押し、7回に上本、糸井の連続タイムリーで3点のダメ押し点を奪うなど、着実に得点。守っては先発のメッセンジャーが7回を6安打6奪三振の無失点、8回を桑原、9回は、藤川が打球を右手に受けて途中退場するアクシデントはあったが、松田がカバーして完封リレー。開幕投手を務めたメッセンジャーは無傷の4連勝となった。 試合後、金本監督は、4回の先制の場面を振り返り、「(先頭の上本が)しぶとくライト線に落としてくれて、そこからの得点。本当よくやってくれています。あれ(キャンベルの先制タイムリー)もライト前。上本と同じように、しぶとくチャンスで打ってくれました」と、ニコニコ顔。 中日の先発が左腕の大野だったこともあって、不振の高山に代えて、1番に抜擢した中谷の今季1号については、「すごい当たりでした。彼らしさが出て良かった。貴重な追加点でした」と評価したが、7回無死一、二塁の追加点機には、フリーに打たせずバントのサインを送った。 結果、中谷はバントに失敗して送れなかったが、その真意を聞かれ、「前のイニングも北條に打たせて得点にならなかったし、ここはダメ押し点が欲しかった。雑な野球にしたくなかったんで、これからもバントのケースも出てくるので、今のうちにしっかりとできるようにとバントのサインを出しました。失敗しちゃいましたけどね。そのミスを中堅、ベテランがカバーしてくれました」と説明。中谷が三振の後、連続タイムリーを放った上本、糸井を「理想的で頼もしい」と持ち上げた。 「みんな(カウントを)追い込まれてからでしょう。2ストライクからの強さがだんだんと出ている。開幕の(広島の)ジョンソンから始まってローテーションの表の3枚を打てています。前回、名古屋(20日、6回1点)でも、大野をそんなに打てていなかったんで、そのピッチャーから点をとったのは自信にして欲しいです」 金本監督は20日には6回で1得点しか奪えなかった中日の開幕投手を攻略した内容に手ごたえを感じ取った。 「(メッセンジャーは)4勝ですか? 頭が下がる思いです。勝ちゲームでマテオ、ドリスを使わなかったのは、初めてじゃないですか。大きいですね」 そう青い目のエースを絶賛した金本監督は「今日の勝ちを生かしたい。まず明日勝って、勝ち越しを決めて、その勢いに乗って日曜もしっかりと勝てるように挑んでいきたいです」と気を引き締めた。