“壮絶な死の山”EURO決勝Tの明暗「我々がベスト」スペインにドイツ、不甲斐なく不運なフランスvsベルギー、ポルトガルも…現状と展望
スペインが“ウノゼロ”モードに入っている?
イタリアやクロアチアと同居する“死の組”に入りながら、スペインは今大会で唯一、全勝と無失点を維持している。 クロアチアとの初戦こそ3点差で完勝したが、以降の2試合ではどちらも1-0の白星を得た。守備の美学を誇るイタリアの伝統的なスコア(ウノ・ア・ゼロ)は、攻撃的な哲学を持つスペインにはそぐわないと思えるかもしれないが、2008年から主要大会を3連覇した全盛期の彼らが何度も記録したものでもある。特に2010年W杯では、決勝トーナメントの全4試合を含む、計7戦のうち4試合が1-0の勝利だった。 この手堅さは、成功の前触れかもしれない。 「私たちの国が生み出した選手とフットボールを讃えたい。私の見立てでは、我々(スペイン)がベストだ」 イタリアとの2戦目の後、ルイス・デ・ラ・フエンテ監督はそう話した。U-19、U-21、U-23代表の監督を務めた後、カタールW杯後にA代表を率い始めた指揮官は、それでも過信しているわけではなさそうだ。すでに首位通過を決めて臨んだアルバニアとの3戦目では、先発を10人入れ替えて勝利したものの、「まだまだ改善点はある」と語っているように。
マラドーナ、メッシと比較されるヤマルが機能すれば
ラウンド16の相手は、グループ3戦目でポルトガルを2-0で退けたジョージアだ。クビチャ・クバラツヘリアとゲオルゲス・ミカウターゼを擁する攻撃陣は、独特のリズムでスペイン陣内に侵入しようとするはずだが、ロドリがフィルターとなる中盤と、アイメリック・ラポルトを中心とした最終ラインを攻略するのは至難の業だ。 逆にスペインが精緻かつリズミカルなパスワークでジョージアを崩し、かのローター・マテウスがディエゴ・マラドーナやリオネル・メッシと比較するラミン・ヤマルら、最新鋭の攻撃陣が先にネットを揺らすことになっても、なんら不思議はない。 一方、ポルトガルがスロベニアとのラウンド16を勝ち抜けば、フランスかベルギーとの準々決勝となる。本来なら、この隣国同士の両代表はそれぞれのグループを首位通過しているべきだが、どちらもまだ1勝しか挙げておらず、得点も2にとどまっている。
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