イタリア代表でバストーニ、カラフィオーリが魅せる“新時代のCB像” CBの攻撃参加も可能な新生アズーリが面白い
攻撃的3バックがフィットすれば2026W杯へ期待も
EURO2024では悔しい結果に終わったが、ルチアーノ・スパレッティ率いるイタリア代表は今月のネーションズリーグでフランス代表(3-1)、イスラエル代表(2-1)と連勝を記録。ひとまず良いスタートを切ることができた。 『Football Italia』が新生・イタリアの要と見ているのは、フランス戦で揃って先発したインテルDFアレッサンドロ・バストーニ、アーセナルDFリッカルド・カラフィオーリの2人だ。 カラフィオーリは負傷で代表を途中離脱することになったが、この2人はこれまでアズーリを支えてきたセンターバックとはタイプが異なる。近年ではジョルジョ・キエッリーニ、レオナルド・ボヌッチが長く最終ラインを支えてきたが、2人に対してバストーニとカラフィオーリは攻撃時にポジションを自由に動かせる。 同メディアはスパレッティが国内リーグで好調のインテル、アタランタといったクラブからインスピレーションを受けているのは間違いないと指摘していて、インテルでは3バックの一角に入るバストーニも自由自在に前線へ顔を出している。シモーネ・インザーギ率いるインテル、昨季までボローニャを指揮し、今季からユヴェントスを指揮するチアゴ・モッタといった指揮官はポジションをかなり流動的に動かすタイプの指揮官で、独特なアイディアのサッカーがセリエAでは展開されている。インテルのバストーニはもちろん、昨季までボローニャでプレイしていたカラフィオーリもポジションを動かすタイプのサッカーには慣れている。 インテル、アタランタといったクラブが採用している3バックを代表に持ち込めるのは1つのメリットで、アズーリでも攻撃的な3バックが完成に近づいていくのではないか。ニューカッスルMFサンドロ・トナーリも復帰し、中盤のピースも増えた。センターフォワードには相変わらず不安が残るが、2026年のワールドカップへイタリア代表にかかる期待は大きい。
構成/ザ・ワールド編集部