円安のときに海外旅行すると、どんな場面で困るの? クレカの換金に注意が必要って本当?
円安の時期に海外旅行を計画する場合、さまざまな場面で予想外の困難に直面する可能性があることを念頭に置かなければなりません。現地での買い物や食事、宿泊費などが割高になるだけでなく、クレジットカードの換金レートにも注意が必要です。 この記事では、円安がもたらす具体的な影響と、クレジットカードを使用する際のポイントについて詳しく解説します。
円安時の海外旅行:困る場面とその対策
円安時の海外旅行で困る場面として考えられるのは、以下通りです。 ●旅行費用の増加 ●物価の上昇 円安になると、航空券やホテル代、食事代、お土産代など、旅行全体にかかる費用が増加します。なぜなら、円安時は円高時と比べて、同額の日本円で両替できる外国通貨が減るためです。円安時には同じ日本円で買える商品やサービスの量が減るため、海外での買い物や食事にかかる費用も高くなります。 円安によるコスト増加への対策としては、旅行先の見直しをおすすめします。物価の安い国や地域を選ぶことで、円安の影響を最小限に抑えることが可能です。また、得なツアーを探すのもよいでしょう。旅行会社が提供するお得なパッケージツアーを利用することで、旅行費用を節約することができます。
円安時の海外旅行:クレジットカード決済での注意点
海外旅行の際、クレジットカードを利用する場合は「現地通貨決済」を選ぶことをおすすめします。多くの店舗では自動的に現地通貨で決済されますが、中には「日本円」での決済を提案してくる店舗もあるようです。 日本円での決済は、日本人にとって親しみやすく、コスト管理もしやすいでしょう。しかし、換算レートで損をする可能性があるため注意が必要です。特別な理由がない限り、現地通貨での決済を選びましょう。 ■クレジットカードの換算レート クレジットカードの換算レートとは、クレジットカードで外国通貨の取引を行った際に、その通貨を日本円に換算するためのレートのことを指します。 クレジットカードで外国通貨の取引を行うと、その取引がカード会社の決済センターに到着した時点での為替レートが適用されます。このレートは、VisaやMastercardなどの国際ブランドが定める基準レートに、カード発行会社が設定した海外事務手数料が上乗せされたものです。 例えばVisaやMastercardなどの国際ブランドが定める基準レートが1ドル=100円、カード発行会社の海外事務手数料が2.5%だとすると、実際の換算レートは1ドル=102.5円となります。 クレジットカードの換算レートは、取引が行われた日ではなく、取引データがカード会社の決済センターに到着した日のレートが適用される点に注意が必要です。 取引データがカード会社に到着するまでに数日かかることがあり、その間に為替レートが変動する可能性があるため、到着した日のレートを用いて換算されます。取引データが到着した日に為替が多少なりとも円高に振れていればコストを抑えられますが、円安がさらに進んだ場合には、よりコストがかかることになるため、注意が必要です。