鼻水が止まらない…!「花粉症」を抑える食事と生活習慣を医師が解説
今年も花粉症がつらい季節がやってきました。毎年毎年、花粉症に悩まされている人は、薬などで症状を抑えるだけではなく、根本的な改善に向けて動き出すようにしたほうがいいかもしれません。そこで、花粉症の根本的な原因と対策について、YouTubeチャンネルの登録者数が37万人を誇る、医師でヘルスコーチの石黒成治先生に教えてもらいました。 ◇ ◇ ◇
「花粉症」が起こる原因とは…
花粉症の基本病態は「アレルギー性鼻炎」です。 今では日本人の2人に1人がアレルギー性鼻炎の症状を持っていると言われています。 もっとも多いのはスギで、ほかにも樹木や草、雑草などの花粉、さらに空気中のカビや胞子に対するアレルギーなどもアレルギー性鼻炎の原因になります。 基本的には、花粉を中心とした鼻炎を引き起こすアレルゲンとの接触を避けることが、花粉症の治療になります。 なるべく外に出ないようにする、空気清浄機を活用する、外出の際にはマスクやメガネを着用する、外から帰宅したらすぐにシャワーを浴びて着替えるといったことです。 アレルギーを抑える薬を飲んだり、点眼・点鼻薬を使ったりする人も多いですが、点鼻薬などはステロイドが入っていることが多いので、なるべく使わないほうがいいかもしれません。 近年は免疫療法も行われていて、アレルギー反応を鈍らせるために注射をしたり舌下薬を使ったりしますが、効果があるかわかるまでに1年くらいかかってしまいます。 ただ、どちらも根本的な解決には至らないため、また来年同じことをくり返す羽目になってしまいます。
腸が“免疫”のカギを握っている
そもそもなぜアレルギー反応が起こるかというと、免疫がポイントになります。 免疫細胞の70%は腸内に存在するため、免疫細胞によるおかしな反応は、アレルギー性鼻炎を発症している目や鼻だけではなく、腸内でも起こっています。 それは、体全体の免疫が少し狂っている状態とも言えるでしょう。 免疫が一番働いている腸内の免疫を整えないと、体全体の免疫をコントロールすることはできないのです。