11歳の天才サッカー少年「必要とされる場所に」ドイツの名門 ドルトムントに留学 言葉の壁やアクシデント 祖母の死を乗り越え夢へ一歩
念願のアカデミー生との再会は叶いませんでした。 また侑希くんの父・友之さんがドイツに来た目的も、アカデミー生の練習を視察することでした。 (父・友之さん) 「本当に(アカデミー生と練習できないと)聞いたときはショックでしたね。参加できないっていうのは親より子どもの方が絶対ダメージあるはずなんですよね。やっぱり何でもかんでも上手にものっていうのは運べないじゃないですか。あまりネガティブに感じずに、いい方へいい方へいってほしいですね」 すると翌日、侑希くんに別のチャンスが訪れました。 (侑希くん) 「試合です(ドイツ人の)中学生と。楽しみです超」 なんと、プロを目指すドイツ人の中学生と試合ができることに! 侑希くんも気合十分。限られたチャンスを大切にする理由は、日本からエールを送る祖母・初子さんとの約束でした。 ■「病気治ったら連れてってね」祖母との約束 (祖母・初子さん) 「(ドイツは)懐かしいな~」 (父・友之さん) 「ばあちゃんも(昔)ドイツ行ったんだって」 (祖母・初子さん) 「(ドイツは)いいところ。行っておいでドイツは。ドイツは絶対行かなきゃいかん。世界の中で」 (祖母・初子さん) 「ばあば病気治ったら連れてってね。侑希、行こう」 (父・友之さん) 「2人で行くって」 (侑希くん) 「限られた時間を大切に一日一日大事にしてやってくるね」 (祖母・初子さん) 「侑希、ばあばも勇気もらったからね。ガンバレ」 祖母・初子さんとの約束を胸に、ドイツ人選手との対戦が始まります。 ■念願の対戦は「涙」で幕を閉じる 体格は相手が上回りますが、持ち前の技術と判断力でチャンスを作ります。 父・友之さんも見守る中、試合開始から27分後、侑希くんに絶好のチャンス到来!しかし… 最も対格差のある選手にスライディングを受けた影響で、右足首を捻ってしまいました。無念の負傷交代。 (父・友之さん) 「何か言ってやりたいけど、何でも経験」 (ゴメスコーチ) 「そういう時あるからね。これもサッカーだよ。君強くなるからね」 念願のドイツ人との対戦は、涙で幕を閉じました。