データ分析初心者から中級者まで必読! データ活用の専門家が勧める10冊で悩みを解消
まずは、デジタルマーケティングの仕組みをざっくり理解しておきたい
■ 『集中演習 デジタルマーケターのためのテクノロジー入門 できるDigital Camp』(山田良太:著 インプレス:刊) 本書は、アクセス解析に取り組もうという初心者が知っておくべき、JavaScriptやタグ、リダイレクトなど、デジタル用語やテクノロジーの仕組みなどを紹介・解説している。HAPPY ANALYTICSの小川卓さんがオススメしてくださった1冊だ。 小川さん テクノロジーというと、「わからない」「難しい」と、始めから壁をつくる人も多いのですが、そうなる前にテクノロジーを学んでおくことがアレルギーの解消にもつながると思います。「だいたいどういう感じか」がわかれば、調べることができるので、その手がかりを頭のなかにつくっておくための1冊、いざというときに調べるための1冊だと思ってください。
データ活用が苦手で、数字の使い方がわからない。改善効果を実感したい
■ 『孫社長にたたきこまれた すごい「数値化」仕事術』(三木雄信:著 PHP研究所:刊) 本書は、改善効果を実感できる「プロセス分析」が学べる本で、メルカリの諏訪ひと美さんが紹介してくださった書籍だ。新卒で入社した当時はデータ活用に関する知識がなく苦労したという諏訪さんが、本書を読み、数字を使って業務を改善する成功体験が得られ、データ分析にのめり込むようになっていったという。 諏訪さん プロセス分析とは、たとえば営業であれば、受注というゴールまでのプロセスを、テレアポ→商談→提案→受注と分けて、それぞれの歩留まり率を計測していく手法です。プロセス分析はシンプルな手法でわかりやすく、しかも効果が抜群です。
売上を上げるために、どの指標を見るべきかを知りたい
■ 『デジタルマーケティングで売上の壁を超える方法』(西井敏恭:著 翔泳社:刊) 収集したデータをどう見て、どう活用すれば、意味のある分析結果が得られるのかわからないという方に読んでほしいのが本書だ。先ほどの本同様、諏訪さんが紹介してくださった。 とりわけ第2章の「売上を新規と継続に分解する」を読むと、ECやデジタルマーケティングで使う指標の構造がわかるようになるという。 諏訪さん 第2章では、新規顧客と継続顧客に分けて売上を分析する手法が具体例をまじえて解説され、継続顧客を増やすことの重要性が語られています。なかには、新規、継続ごとに、ユーザー数、購入単価、購入回数など観るべき指標が比較できる表が示されているので、まずは同じように自社データを整理してみるといいと思います。