最終戦を4位で締めくくった小椋藍選手「難しかった……」と表すMoto2の4シーズン【MotoGP第20戦ソリダリティGP】
Moto2クラス、ラストレースは悔しい4位
2024年シーズンのMotoGP最終戦、ソリダリティGP・オブ・バルセロナは、小椋藍選手(MTヘルメット - MSI)にとって、Moto2クラスでの最後のレースでした。2025年からは最高峰クラスであるMotoGPクラスにステップアップすることが決まっているからです。 【画像】2024年シーズンのMoto2クラス最終戦に臨む小椋藍選手を画像で見る(9枚)
「表彰台で終わりたいですね」 レースウイークの金曜日、最後のレースに向けて、小椋選手はそう語っていました。 とはいえ、そう簡単にはいかないのがレースの難しさです。日曜日の決勝レースを5番手からスタートした小椋選手は、レース序盤から3番手を走行していました。しかし、その後ろにはディオゴ・モレイラ選手(イタルトランス・レーシング・チーム)がぴたりとつけています。 小椋選手は今季、何度かモレイラ選手とポジション争いを繰り広げてきました。これまでのモレイラ選手なら、終盤に引き離すことができたはずです。しかし今回はモレイラ選手の勢いが良く、最後まで引き離すことができませんでした。小椋選手は最終ラップにモレイラ選手と表彰台争いの激しい攻防を繰り広げ、最終コーナーでモレイラ選手にかわされて、4位でゴールしたのです。 「最終ラップの1コーナー(でかわされたときも)、けっこうびっくりしました。4コーナーでまた抜き返せていれば自分が有利な最終ラップだったんですけど、3コーナーで滑ってしまって、4コーナーで抜けなかった。抜く場所もなんとなく不利な感じで……。今日のバトルはだめでしたね。彼が上手でした。すごく。単純に、上回られちゃったなって感じです」 おそらく、悔しさが勝っていたのでしょう。さばさばとした口調に、ほのかにぴりぴりとした緊張感が混じっていました。
クルーチーフやメカニックとの別れ……しかし
この日のレースは、小椋選手にとってMoto2クラスでの、そしてMTヘルメット - MSIでの最後のレースでもありました。そしてまた、クルーチーフのノーマン・ランクさん、メカニックたちとも最後のレースでした。