江本孟紀氏「やっと来られた」涙のセンバツ出場辞退から11年…阪神移籍で因縁の甲子園が本拠地に 巨人戦ではベンチにいる憧れの長嶋氏を見ながら投げた!?
大ベストセラー作家に
江本氏はこの1981年限りで現役を引退。翌年に発売されたプロ野球の裏話を描いた著書「プロ野球を10倍楽しく見る方法」が200万部を超える大ベストセラーになる。 江本: 辞めた当時、本を出さないかって話がいっぱい来てね。僕は「みんな分かってない。野球界は違う」と思ってた。選手の話だって「なんとか選手物語」とか、立派な選手みたいな…。 徳光: 美談が多いですね。 江本: そんなもんじゃないよって。マウンドにキャッチャーが来て何をしゃべってるか。「次、何を投げますかね」なんて、そんな話ばっかりしてないよって。 江本: 「今晩、どこ行くか」とか「昨日、どこ行った」とかね。 そういう話をもっと一般の人に聞いてもらったほうが面白いんじゃないかっていうのが最初のとっかかりだったんです。これが本になって、偶然売れたんです。 徳光: 偶然って言いますけど、あれはやっぱり面白いよね。家に1冊は置いておきたい本です。 江本: いやいや、そんな恐れ多い。
プロは“ミステリアス”な世界
江本: 僕の考えでは、プロっていうのは、やっぱりミステリアスな世界なの。だから、いちいちデータを出したり、努力精進してるとか、そういうところを見せちゃダメだと思うんですね。今はプロフェッショナルが、どんどんプロフェショナルじゃなくなってきてるんですよ。 「練習してるのか練習してないのか分からんけど、すごいね、この人」って。長嶋茂雄、どう思います、あの人、ミステリアスでしょう。 徳光: そうですよね。ミステリアスですよ。 江本: 大谷もそうでしょ。あれ、どう見てもミステリアスですもん。ミステリーです。 徳光: そういう意味では、大谷はプロフェッショナルですか。 江本: 完全なプロフェッショナル。僕はもう大谷についてのコメントはしませんから。 あれ、ぬけぬけとコメントしてるやつは信じられないですね。「お前、大谷のこと説明できんのか」って。 徳光: それだけミステリアスってことですか。 江本: ミステリアスですよ。あんなん、ありえないですよ。 (BSフジ「プロ野球レジェン堂」 24/9/24より)
プロ野球レジェン堂
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