Jujuフィーバーから半年 18歳の女子大生はスーパーフォーミュラシーズン後半戦でどこまで浮上できるか
【開幕戦から半年で成長した点は?】 ざっと、シーズン前半戦のJujuのレースを振り返ってみた。大きな注目を集めたデビュー戦から早5カ月──。果たしてJujuのパフォーマンスは向上しているのか? この疑問に関しては、見る角度によって答えが変わってくるので、客観的に評価をするのは難しい。だが、少なくともJuju本人の目線から見ると、確実に成長していることは間違いないだろう。 特に第3戦のスポーツランドSUGOは「攻略が難しい」と言われるサーキットで、初めて走るドライバーが苦労しやすいコース設定になっている。そこでJujuはトップから1.399秒差のタイムを記録した。コースが違うため一概に比較はできないが、開幕前に合同テストを行なった鈴鹿サーキットでの走りと比べると、確実にライバルとの差が縮まっているように感じられた。 第4戦の富士スピードウェイでの決勝でも、今までは数周で前の車両が見えなくなるくらい引き離されていたが、このレースでは2~3秒くらい後方の位置をキープできていた。これも開幕戦の頃にはなかったものだ。 特にJujuは海外でのレース経験を経て今年初めて日本のサーキットを転戦するため、コースを覚えるところからのスタートとなる。また、スーパーフォーミュラのような大きなパワーとダウンフォースを発生させるマシンの経験がなかったことを考えると、半年でここまできたと言うのは、ポジティブな要素として見て、差し支えないと思う。 しかし、「スーパーフォーミュラで結果を残す・活躍する」という点を主軸にして見ると、上位との差が大きいのが現実だ。その差は縮まっているとはいえ、毎回拮抗したバトルが繰り広げられているスーパーフォーミュラで「1秒」という差は非常に大きい。 予選ではトップ差2秒を切るところまで近づいているが、フリー走行やテストでのセッションではコンスタントに2秒~2.5秒の差がついている印象だ。この差をいかに早く詰めていけるかが、これからの後半戦の課題と言えそうだ。