飯南音頭などでにぎわう ふれあい祭りに家族連れら 三重・松阪
松阪市飯南地域の秋祭りとして知られる恒例の「いいなんふれあい祭り」が17日午前10時から、三重県松阪市飯南町横野の市飯南産業文化センターとその周辺で開かれた。秋晴れの祭り日和で家族連れなど約3千人がイベントを楽しんだ。 飯南地域の産業、文化団体などでつくる同祭り実行委員会(竹岡春俊委員長)の主催。今年は「奏でる 備える 叶(かな)える ~ふるさとの未来へ~」がテーマ。会場には地元、仁柿産の綿による糸紡ぎや深野和紙の紙すき、シイタケ菌打ちなど伝統産業を体験するコーナーの他、松阪牛串焼きや焼き芋、菓子などの露店がずらりと並んだ。 ステージでは、ジャズバンドや太鼓、ギターの演奏をはじめ、飯南音頭、粥見神社に伝わる神事を子供たちが演じる「子供てんてん」、飯南弁で夢を叫ぶコンテストなどが行われた。飯南中学校区のコミュニティスクール活動の紹介や、防災ボランティア「春告鳥(はるつげどり)」による対策事例の紹介もあった。最後に行われた餅まきでは大勢の人が歓声を上げて餅を拾っていた。 主催者側は「久方ぶりに顔を合わせる人も多いようで、この催しが人が集える貴重な場になっていることを実感した」と話した。