早大が慶大に逆転負け2連敗 勝ち点落とし明大と14年ぶりV決へ「みっともない試合」印出主将
<東京6大学野球:慶大2-1早大>◇第9週最終日◇10日◇神宮 早大は慶大に逆転負けで2連敗。勝ち点を落とした。明大と勝ち点4で並んだため、12日(午後1時・神宮)に優勝決定戦が行われる。同リーグで優勝決定戦が行われるのは、2010年、元日本ハムの斎藤佑樹投手擁する早大と慶大との優勝決定戦以来、14年ぶりとなる。 1-0でリードしながら4回に同点に追い付かれ、迎えた8回、この回から代わった安田虎汰郎投手(1年=日大三)が犠飛を浴び逆転を許した。 首位を独走し完全優勝を目前にしながら、5位の慶大に2連敗。印出太一主将(4年=中京大中京)は「みっともない試合でした」と、ポツリとつぶやいた。あと1勝すれば優勝-、その思いが、チームに重くのしかかった。印出は「気負ったり、あと1勝だとか、もう負けちゃいけないっていう気負いはなかった」とプレッシャーは否定したが、初回に1点先制してからの追加点が遠かった。 「集中して試合に入った中で、打てなかったことが全て。中押し、ダメ押しができずに、試合が流れてしまい、終盤、向こうにチャンスがいってしまった」と、いつもと違う空気に戸惑いを隠せなかった。「2日間もありながら優勝を決められなかったことは、キャプテンとして責任を感じています。火曜日にはなりますけど、明治にしっかりと勝利して、この悔しさを払拭できればと思います」と、気持ちを切り替えた。 小宮山悟監督(59)は、「優勝決定戦はかなりレア。これを経験できるということで言えば、かなり財産になるでしょう。これから神宮大会に行くには何をどうすればいいのか。自分たちで考えてつかみ取れって伝えようと思っています」と、選手たちの成長に期待した。 まだ、終わってはいない。あと1試合。最後のチャンスに臨みを託す。