「天才だから」ではない…1日1時間の勉強で、東大に合格した高校生が机に向かう30分前に必ずやっていたこと
■「机の前に座ってだらだら勉強」は最悪 必要なのは、目的を持った上でその目的を達成できたのかどうかを考えていくことです。後から振り返って、1時間で達成させる目的が1時間で終わっているならなんの問題もありません。 最悪なのは、そんなことも考えず、1時間で達成させるべきことを2時間掛けて「いやあ勉強したなぁ」なんて思っている時です。 本来1時間で終わらせることができることを、2時間も3時間もかけて、「今日はこんなに勉強したんだから、きっと今度のテストではいい点が取れるはずだ」と考えている状況は、「勉強している感」だけが積み上がっていくだけで終わってしまいます。それはただの「苦行」であり、なんの意味もない時間です。 「制限時間と目的を決めて、その時間内に目的を達成するための努力をする」。本来勉強というのは、こういうものであるべきです。 決して、ただ机の前に座っていれば勝手に成績が上がるというものでもないですし、1時間勉強している人よりも3時間勉強している人の方が偉いということもありません。 勉強は時間が全てではないということです。何時間も勉強しようとする場合、勉強時間に気を取られて肝心の成績や勉強効率が疎かになってしまう場合があります。 ■「効率の良い勉強」を促せば成績が伸びる 特に、親御さんが「長い時間勉強することが良い」という価値観であると、子供は「長い時間机の前に座ること」だけが得意になってしまって、肝心の「成績を上げるための努力」が苦手になっていってしまいます。 そうすると、子供にとって勉強が「親から命令されたときにやる、ただ苦痛に耐える作業」になってしまいます。「1時間ただ黙って座っていなさい」と言われているのとそう大差ありません。これでは成績も上がりませんし、勉強に対するイメージも最悪な状態になってしまいます。そうであってはならないのです。 大事なのは、ただ「勉強しなさい」と言うのではなく、「効率よく勉強しなさい」と言うことです。 制限時間を作って「1時間で、どれくらい勉強をするのか」「この宿題はどれくらいの時間で終わらせるのか」と言うことを一緒に考えてあげる。その上で、「その時間内で、何が達成できればゴールなのか」を考えて、そのためのテストを出してあげる。 そういう指導が行われている家庭の子は、必ず成績が伸びていきます。ぜひ、参考にしてみてください。 ---------- 東大カルペ・ディエム 東大生集団 2020年6月、西岡壱誠が代表として株式会社カルペ・ディエムを設立。西岡を中心に、貧困家庭で週3日バイトしながら合格した東大生や地方公立高校で東大模試1位になった東大生など、多くの「逆転合格」をした現役東大生が集い、日々教育業界の革新のために活動している。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)の編集、TBSドラマ日曜劇場『ドラゴン桜』の監修などを務めるほか、東大生300人以上を調査し、多くの画期的な勉強法を創出した。そのほか「リアルドラゴン桜プロジェクト」と題した教育プログラムを中心に、全国20校以上でワークショップや講演会を実施。年間1000人以上の学生に勉強法を教えている。 ---------- ---------- 西岡 壱誠(にしおか・いっせい) 現役東大生 カルペ・ディエム代表 1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すものの、2年連続で不合格に。二浪中に開発した独自の勉強術を駆使して東大合格を果たす。2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教え、教師に指導法のコンサルティングを行っている。日曜劇場「ドラゴン桜」の監修や漫画「ドラゴン桜2」の編集も担当。著書はシリーズ45万部となる『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大算数』(いずれも東洋経済新報社)ほか多数。 ----------
東大生集団 東大カルペ・ディエム、現役東大生 カルペ・ディエム代表 西岡 壱誠