「天才だから」ではない…1日1時間の勉強で、東大に合格した高校生が机に向かう30分前に必ずやっていたこと
■宿題を「ゲーム」にしてみる そうすると、普段なかなか考えていなかった、「どの勉強にどれくらいの時間を使うのか」ということを考えるきっかけになります。 例えば宿題を解く人は多いと思いますが、その宿題がどれくらいの時間で終わるものなのか、どれくらい時間をかけて終わらせたいものなのか、考えながら勉強している人は少ないのではないでしょうか。 「とにかく問題を解いて、なんとか終わらせよう」と、目標とする時間もなく、ただ漫然と終わらせようとして、「全然終わらないなぁ」「面倒くさいなぁ」と考えてしまいがちです。 でも、「絶対にこの宿題を20分以内で終わらせるぞ!」と考えると、ゲーム感覚で解くことができて、意外と集中してできるものです。勉強に制限時間が加わるだけで、勉強の効率がすごく高くなるのです。 そして、その制限時間の勉強をした上で、「ゴール」を設定しておきましょう。例えば「1時間勉強した上で、ここの部分からテストを出すからね」と言ったり、「復習し終わったら、ノートから問題を出すからね」と指導したりするのです。 問題集を解いている時であれば、その問題集についているまとめテストを出題してみたり、同じ問題を解いてもらったりするのです。こうすることで、勉強した上でどういう状態になっていなければならないかがわかりやすくなり、子供は集中しやすくなるのです。 ■「制限時間」と「ゴール」が圧倒的な集中を生む 制限時間とゴールが明確に存在する時、人間はだらだら勉強するよりも圧倒的に集中することができます。 例えば、「英単語100個の勉強をしよう」と思ったときに、だらだら勉強をしていると、ただ単語を眺めて終わりになってしまいます。でも、「30分でこの英単語を覚えよう」と考えて、終わった後にできているかどうかテストもしてみようと考えると、一気に集中力が上がります。 人間、「とりあえず勉強しよう」と考えて勉強する時の集中力と、「これ、あと20分後にテストするからね」と言われた時の集中力とを比べると、圧倒的に後者の方が集中することができるわけです。 そしてその集中力を使えば、1時間だらだら勉強するよりも20分集中して勉強した時の方が効率的になる場合もあるのです。 ちなみにこの勉強を応用して、大学受験生にはこういうワークシート(図表1)を渡します。「目的」をしっかりと明確にして、その目的を達成できるかどうかを最初に書いておくワークシートになります。 この「何ができればクリア?」と書かれている欄には、「1~100の暗記テストで80点を取る」とか「練習問題を解いて正解できるようになる」とか、そういう明確に「できた」「できなかった」が分かれるポイントをゴールに設定してもらいます。