白熱のMLB本塁打競争!新人対決を制したメッツのアロンソはブーイング浴びて年俸2倍の賞金1億円をゲット!
1回戦の相手は、地元インディアンスのヒーローで、全アの4番を任されるカルロス・サンタナ(33)。アロンソが所属するメッツはインディアンスのライバルチームではないが、14本対13本で地元のスターに勝ったためスタジアムは大ブーイングに包まれた。 「ホームランダービーでまさかブーイングを受けるとは思わなかったけど、それは克服したよ」 今季、初めてメジャー昇格したアロンソは、ここまで打率.280、30本塁打、68打点の成績を残している。メッツの新人の打点記録を塗り替え、現在、本塁打はナ・リーグの2位につける。逆方向に打てるのが特徴だ。ホームランダービーの出場が決まるとすぐにモーガンと特訓に入りこのイベント用のリズムとコツをつかんできたという。 組み合わせと展開にも恵まれた。ゲレーロは1回戦で29本、ドジャースのピーダーソンとの準決勝は、歴史に刻まれるような死闘になった。29本ずつの同数で1分間の延長戦に入り、そこでも8本ずつで決着がつかず、3スイング勝負の再延長戦に突入した。ここでも最初の3スイング勝負は1本ずつで決着がつかず、2度目の3スイング勝負でゲレーロが2本を打ってやっと勝ち上がったが、疲労困憊。対するアロンソは、準決勝でブレーブスのアクーニャ・ジュニアを時間を残して下していて「決勝まで余分なスイングをせずに済んだのは幸運だった。イベントを通してエネルギーを節約できた。その影響は大きかった。それがなければ別の結果になったかもしれない」と勝因を語った。 エキスポズ、エンゼルスで活躍し通算本塁打449本を誇る偉大な父を持つゲレーロは、2007年に、その父がホームランダービーを制したとき一緒にベンチ入りして見学していた。当時8歳だった。 彼もまた今年メジャーデビューしたルーキー三塁手。ブルージェイズのジョン・シュナイダー・コーチは、「このショーのヒーローは彼だった」と絶賛したが、1回戦、準決勝の大会記録の28本をそれぞれ更新してアロンソ以上にインパクトを与えたことは間違いない。 年々ショー化されていく2019年のオールスターのホームランダービーに新時代の到来を告げるような新鮮な風が吹いたのである。