「旅行中、痛み止めを100錠ぐらい飲んで…」ドイツから急遽帰国した梅宮アンナ(52)が明かす、右胸の摘出手術とSNSの声
そもそも毎日がロシアンルーレット状態
ーーがんを公表してから、SNSなどにネガティブなコメントが集まったりは? アンナ 「死ね」とか、すっごい言われるのかと思ったんだけど、今回はさすがにそれはなかった。そういうの書く人って、ほんとにいるから。でも、なにか言いたいんだなっていう微妙なのは来ます。 このあいだも「一般的に抗がん剤投与は3週間に1回なんですけど、私の場合は2週間に1回なんです」って言ったら「私は1週間に1回なんですけど」みたいな。こっちは「え? なんか、すいません……」って感じで。 自分の症例を当てはめてくるんだよね。本も送られてくるし。 ーー「これで治った」的な本ですか。 アンナ がんサバイバーの方から、自分の体験をまとめた本が送られてくるの。うちの事務所に。そういう本がいっぱい送られてくるんですよ。丁寧なお手紙も添えられて。 お手紙には「自分は発見時にステージ4で、余命3ヶ月を宣告されました。でも、そこから生還しました」と綴られてるんですけど、私はステージ3で余命とか言われてないから、そこからして当てはまらないんですよね。そもそも毎日がロシアンルーレット状態で、明日どうなるかわからない状態でもあるし。
SNSに、誰かを落胆させたり、怖がらせたりする言葉はいらない
ーー本を送ってくるのは、良かれと思っての行動なんですかね。 アンナ たしかに良かれと思ってのことなのかもしれないんだけど、そういうことがすっごいあるんですよ。SNSだと、ちょっと本気で困ることもあって。 ピンクのターバンを巻いてる写真を投稿したら「アンナさんへ。私も同じく乳がんで、フルコース治療でした。おかげさまで寛解はしましたが、フルコースを終えてから1年後に肺がんになりました」ってコメントが来て。それを読んで「マコちゃん、怖いんだけど。私も肺がんになっちゃうのかな~」ってなりましたよ。 SNSって、みんなが見ている場なんですよね。そのなかには、がんの人もいるだろうし、家族ががんの人もいるだろうし、なにかしら病気と戦っている人がいるはずなんですよ。病気のことじゃなくても、誰かを落胆させたり、怖がらせたりする言葉って、みんなが集まる場所には必要ないと思っていて。そこは配慮してほしい。私にそういうことを言いたいなら、DMで送ってきてほしいし。 ーーたとえ他意はなかったとしても、自分の病症などは他人のSNSで書くべきではないと。 アンナ 「私はこうだった、ああだった」って、ズラズラ書いてくる人は多いんです。「だったら、自分のアカウントやページで言えばいいのに」って感じなんだけど、注目を浴びたいのかな? 「あんた、最低。病気を売りにして」って書かれたこともあって、書いた人のアカウントに飛んでみたら、闘病中の方だったのね。でも、私は現実を伝えたうえで希望を与えたいんだよね。