大阪府「まん延防止」の延長要請を決定 吉村知事「高齢者をいかに守るか重要な局面」
第69回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議で決定
大阪府「まん延防止」の延長要請を決定 吉村知事「高齢者をいかに守るか重要な局面」
大阪府は16日午後、大阪府庁で「第69回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議」を行い「まん延防止等重点措置」の延長を国に要請することを決定した。まん延防止等重点措置については、京都府、兵庫県がすでに国に延長の要請を行っており、それに足並みをそろえる形となった。 【動画】大阪府が新型コロナ対策会議「まん延防止」延長要請を判断
入院患者を分析すると7割以上が70歳以上
大阪府の吉村知事は会議の中で「医療が非常にひっ迫しています、ここがどういった感染状況であれ医療を強化することが極めて必要と思います」と述べた。 そして「入院されている方を分析すると7割以上が70歳以上の高齢者の方で、お亡くなりになられる方の9割以上が70代以上の方という状況です。高齢者のみなさんをいかに守っていくのか、これが非常に重要な局面になっています。なんとか高齢者のみなさんをコロナから守るという視点での本部会議の議論、大阪府の方向性を定めていきたい」と続けた。
「いかに高齢者を守るかというのが一番の課題」
会議に出席した大阪府新型コロナウイルス対策本部専門家会議の朝野和典座長(大阪健康安全基盤研究所理事長)は「いかに高齢者を守るかというのが一番の課題になっているので、高齢者を守るということを前提として対策を立てて頂ければと思います」と述べた。 また「なによりもブースター接種は有効であることがわかっておりますので、高齢者施設のスタッフのみなさんと高齢者には2月以内にワクチン接種をいただくことが肝要かと思いますブースター接種をしますと急激に抗体感が上がってくるので、その効果は得られると思うので、いまこそブースター接種を進めていただく必要があると思います」と話していた。
知事「今後も感染状況は注視、医療体制をより強化」
吉村知事は、会議終了後、報道陣の囲み会見に応じた。報道陣からは「14日に判断したいという話から始まり、きょうまん延防止の延長をすることになっり、会議の中では感染状況も減少傾向ではという話もあったが、知事の考えとして緊急事態宣言に対する考えは」という質問があった。 吉村知事はそれに対し「これは感染が右肩あがりでいくと、その後も医療がひっ迫し続けていくことになります。感染が上がっている状況なのか、ある程度ヤマにきている状況なのか、下がっている状況なのかの分析は非常に重要だと思っています。本日、専門家会議の朝野座長にもご意見をいただいて、感染状況がどうなっているのかを正確に分析すべきだと判断しました。どういった感染状況になるのかを分析することが重要で、先の未来はだれにもわからないのが現実だと思います。今後も感染状況は注視しながら、いまひっ迫している医療の体制を強化する。高齢者施設も含めて、ワクチンも含めて高齢者のみなさんを守るという医療体制をより強化していくことに力をさいていきたい」と答えた。