ワールドシリーズ第3戦、大谷翔平のケガを始め、いくつかの「?」がカギを握る
ドジャースとヤンキースによる東西名門対決となった今年のワールドシリーズは、ご存知の通りホームアドバンテージを握るドジャースが、ドジャースタジアムで開幕2連勝を飾る理想的なスタートを切った。
ドジャースは現地10月28日(日本時間29日)にヤンキースタジアムで行われる第3戦で勝利すれば、早くも王手となり、ヤンキースはシリーズをロサンゼルスへ戻す上で、少なくともニューヨークで2勝する必要があるわけだが、そんな状況で行われるシリーズ第3戦は、両軍を取り巻くいくつかの疑問符がカギを握りそうだ。
最初のクエスチョンマークは、言わずと知れた大谷翔平の左肩の状態である。
現地27日(日本時間28日)の時点でドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、大谷のケガの度合いは深刻なものではなく、第3戦も出場できる見通しであることを示唆しているが、欠場の可能性を完全に否定したわけではない。
仮に大谷が第3戦を欠場する場合、足首に不安を抱えるフレディ・フリーマンが指名打者を務め、一塁にはマックス・マンシーがスライドし、キケ・ヘルナンデスが三塁に入り、アンディ・パヘスを中堅に起用する場合は、トミー・エドマンが遊撃を守り、ミゲル・ロハスを遊撃でスタメン起用する場合、エドマンが中堅に入ることが予想される。
このポストシーズン2本塁打のパヘスには一発があり、ロハスは攻守トータルのバランスに長けた選手ではあるが、大谷の相手に与える脅威と比較すると、戦力ダウンを強いられることは言うまでもない。
次のクエスチョンマークも、同じ主砲に付いているものだが、こちらは負傷ではなく不振による疑問符である。
もちろん、その対象はヤンキースのアーロン・ジャッジであり、このシリーズでは前を打つフアン・ソトと、後ろを打つジャンカルロ・スタントンが揃って本塁打を打っているため、シリーズ最初の2試合を通して9打数1安打6三振と大ブレーキの3番ジャッジが打線に大きな穴を開ける存在となってしまっている。