1年最後の3カ月の過ごし方で人生を好転する、「オクトーバーセオリー」とは
多くの人にとって、10月は移行を象徴する月だ。木々の葉が色づき、日が短くなり、1年が少しずつ終わりに近づいている兆しが見え始める。 そこから発想を得て、口コミで広まっているのが「オクトーバーセオリー(October theory)」だ。モチベーション界隈でトレンドになっているこのセオリーによれば、1年最後の3カ月は、人生を良い方へと変えるのにうってつけの時期だという。 「1年最後の3カ月の過ごし方が見直されつつあります」ウォール・ストリート・ジャーナル紙のアン=マリー・アルカンターラはこの時期について、新年のリセットと同じように、内省と目標設定に使うと説明した。10月は終わりに近づいているかもしれないが、始めるのに遅すぎることはない。重要なのは、現状のまま放っておかず、始めることだ。 以下では、2024年にオクトーバーセオリーを活用し、2025年の目標に向けて絶好のスタートを切る方法を紹介していこう。 ■1. 10月:今の生き方を評価する 「(この時期には)人々は、少し焦るような不安な気もちになりますが、一方で、新年に向けたモチベーションも感じます」とこのセオリーをTikTokでいち早く言及したインフルエンサーのメイシー・モーガンは、TODAY.comに説明している。「これまでに達成できたことや、まだ取り組む必要があることを内省するのです」とモーガンは言う。 まさにそうした不安が、オクトーバーセオリーの原動力だ。この不安には「快ストレス(eustress)」という名前がある。 『Human Resource Development Review』誌に掲載された2015年の研究によれば、快ストレスとは、「良いストレス(良い効果を与えるストレス)」のことで、不安(理想と現実のあいだにあるギャップ)を、モチベーションにつながるポジティブな方向で概念化したものだという。 もっと明確に言えば、これらのストレスは、何かを抑制するのではなく、何かを刺激して動かす因子として機能する。希望や肯定性、活力の感覚を与えてくれるのだ。オクトーバーセオリーの最初のステップは、10月最後の数日を使って、自分のなかにある快ストレスを認識し、それをうまく利用することだ。