1年最後の3カ月の過ごし方で人生を好転する、「オクトーバーセオリー」とは
11月、いよいよ目標を定めよう
・内省 終わりに近づきつつある1年を、(新年に立てた)目標という点から見直したときに、真っ先に思い浮かぶことは何だろうか? 「達成したいと思っていたこと」があれこれと思い浮かぶだろうか? それとも「変えたいと思っていたこと」が思い浮かぶだろうか? おそらくは、「以前の決意」を思い出すだろう。もしかしたら、いったん始めたものの、完遂はできなかったのかもしれない。一度も日の目を見なかったものもあるかもしれない。 ・認識 「もう少しできたはずだった」ことについて、自分を責めないようにしながら、それらを書きとめよう。レッテル貼りをしてはいけない。考えすぎてもいけない。客観的に書きとめるようにしよう。その目標の達成を「妨げた」と思うことを、すべて書き出してしまおう。 ■2. 11月:目標を定める 10月に内省し、その内容を書きとめるのに時間を費やしたら、11月は過去の目標、願望、夢に、また命を吹きこむ時だ。紙に書いた1つひとつの目標を切って短冊状にして、箱や瓶に入れよう。そこから、それぞれの目標を「SMART目標」に変えよう。 『Health Psychology Review』誌に掲載された2023年の研究によれば、SMART目標とは具体的で(specific)、測定可能で(measurable)、達成可能で(achievable)、適切であり(relevant)、期限がある(time-bound)目標のことだ。 11月全体を通じて、かつての願望を、箱や瓶から引っぱり出してコンセプトを固めなおし、SMART目標メソッドを使って取り組めるものにしていこう。ここでは、例として、2024年に減量したかったのに、それを実現する妥当な方法を見つけられなかった場合を見ていこう。 ・具体的 具体性の高い目標にする。この目標を実現するために必要なものは何か? 達成するために変えなければいけないことは? 減量したい、とただ言うのではなく、厳密にはどれだけの体重を減らしたいのだろうか。2kgなのか5kgなのか10kgなのかを決めよう。そうすれば、目標にはっきりした焦点ができる。 ・測定可能 目標を定量化する方法を考えよう。進捗状況や成功を、どうすれば測定できるだろうか? 進捗状況を追跡し、目標に近づいているときを把握する方法が必要だ。減量の例でいえば、定期的な計量、身体測定、食習慣の追跡が、具体的な進歩を知る助けになる。 ・達成可能 目標における「ゴルディロックス(ちょうどいい)ゾーン」は、「難しいが、充分に到達できる範囲」のことだ。時間がかかりすぎたり、簡単すぎたり、極端すぎたりしないようにするには、どうすればいいだろう? 例えば、現実的なワークアウト習慣や栄養プランにもとづく減量の計画を立て、自分のスケジュールやライフスタイルに合った方法を見つけるといい。