小泉今日子&小林聡美、50代の幼なじみ2人の日常をユーモラスに描いた友情物語「団地のふたり」
――衣装やインテリアの打ち合わせでアイデアを出されたりしたのでしょうか? 小泉 「セットに関しては、プロデューサーの八木康夫さんがこだわりがあるそうでお任せしました。同じ間取りでも住む人によっていろいろな生活があるというのが団地ならではで、それをドラマの中でお伝えできるのがすごく面白いなと思いました。ノエチとなっちゃんの家以外にも、ものすごくおしゃれなお部屋だったり、引っ越してきたばっかりで物がないお部屋だったり、同じ間取りでも色々なパターンにできるという楽しみがあります。衣装に関しては、みんなで話し合いながら衣装合わせをして、できあがったという感覚です」 小林 「なっちゃんの衣装は大丈夫かな? ああいう50代いますか?」 小泉 「そんなことないよ」 小林 「ジャージにワンピースとか、私はすごくかわいくて好きなファッションなんですけど」 小泉 「高円寺とか、イラストレーターの人とかクリエイティブな人が多いし」 小林 「なっちゃんイラストレーターだもんね。すごくかわいいし、今日はどんなのを着せてもらえるんだろうと思って私は楽しかったです」 小泉 「なっちゃんは自由業だからああいう感じのスタイルで、ノエチは大学に行ってるからきちんとしたスーツ姿。団地の中では“座敷わらし”と呼ばれているノエチをどう表現するかとなった時、なっちゃんが割とガーリーだったので、ノエチはボーイッシュにカレッジ系のTシャツにしようとか、みんなで話し合いながら決まっていきました」 小林 「楽しかったです。何を着ていいか分からない世代ですが、自由でいいんだと、なっちゃんから教わりました」 小泉 「自由でいいと思います!」
――ノエチとなっちゃんは、自由でシンプルな暮らしをしているイメージですが、お二人は憧れの暮らしがあったりしますか。 小泉 「私は、土をいじったり土の上を歩くとか、自然の中で生活したいです。ノエチとなっちゃんは55歳なんですけど、実際の私たちはもうまもなく60歳なので、これからどんな暮らしをしようかなというのを、ちょうど頭の中で計画中というか考えていまして、やっぱり自然があるところとかに住むのがいいなと感じています」 小林 「丘さんが実際にそういうところにお住まいになられてるのでお話を聞いたのですが、1人だと体力的に難しいという現実もあったりして、その辺をどうするかというところが今の問題です。自然の中で暮らしたいけど1人の力ではね…」 小泉 「私は実家の方に帰れば必然的に自然と暮らすことになるから、そうすると知り合いや親戚もたくさんいるからいいんじゃないかと考えています」