小泉今日子&小林聡美、50代の幼なじみ2人の日常をユーモラスに描いた友情物語「団地のふたり」
――10代で出会って、実際にお付き合いしていく中で、お互いがどういう存在になっていったのかを教えてください。 小泉 「出会ってから、ゆっくり慎重に関係を進めてきたという感じです。仲良くなって電話番号を教え合うみたいな瞬間は一度もないです。すごく慎重だったから、今ここに来て確固たるものになってきているという印象ですね」 小林 「仕事場で接するうちに、小泉さんの生きざまみたいなものに触れてきたので、いい加減な気持ちで接することができないのです」 小泉 「私も同じ気持ちです」 小林 「そんなことに気付けるのも、長い間かけて少しずついっしょに仕事に取り組んできた中から感じられることであって、本当に小泉さんと仕事ができるなんて誇らしいですよ。小泉さんから生でいろいろなことがもらえるんですよ!」 小泉 「聡美さんは、いつもどんな時も私を肯定してくれるんです。否定をしない人という印象です。それがどんなにうれしいことか、本当にありがたいと思います」 小林 「小泉さんは、『大丈夫だよ』と言って、私の足りないところを大きな懐で支えてくれる。だから私も『これでいいな』と思える。そういう安心感があります」 小泉 「私も安心感があります。私は無頓着に生きているのですが、聡美さんはきちんとされているのですごく助けてくれるんです」
――今作では、ノエチの両親役の橋爪功さんと丘みつ子さん、ご近所役の由紀さおりさんや名取裕子さんらベテラン勢とも共演されましたが、現場の雰囲気はいかがでしたか? 小林 「最近どの現場に行っても最年長だったので、今回は久しぶりに後輩気分を楽しめました」 小泉 「ノエチのお兄ちゃん役の杉本哲太さんと同級生役の仲村トオルさんとは、実年齢が同じで実際に同級生だったので、同窓会的な気分で4人で話しているとき、ちょっと胸がキュンとしましたね」 小林 「同じ年同士で集まっちゃったねと、感動しました」