子どもが夜なかなか寝ない…その原因は「夜」ではなく、「朝」にあった⁉️
朝食を食べることで、睡眠の質も向上する!
体内時計には脳にある「主時計」と、内臓や血液などにある「副時計」があります。朝日を浴びて「朝になった」と認識するのは主時計ですが、内臓にある副時計は光ではなく、朝食を食べることで動いて、体内時計をリセットさせます。7時に起きても朝食を食べないと副時計が進まないので、体の中が時差ボケ状態になってしまいます。主・副時計の両方とも同じリズムで時を刻むためには、起床時間を整えるのと同時に、朝食もなるべく同じ時間に食べることが大切です。 また、メラトニンを分泌しやすくする朝食を食べると、より睡眠の質が向上します。メラトニンの素となる必須アミノ酸「トリプトファン」と「ビタミンB6」を意識して朝食を用意できるといいですね。 栄養素だけ聞くと調理するのが大変そうに聞こえますが、トリプトファンやビタミンB6を多く含むのは鮭やマグロ、鶏胸肉、納豆などです。特に魚の脂は体内時計をリセットする力が強いのでおすすめです。焼いた鮭をほぐしておにぎりにして海苔を巻く、ごはんに納豆を乗せるなどで十分。ここに、前日のうちに多めに作った具だくさんのお味噌汁をプラスすればバッチリです。朝から食欲がわかない子どもには納豆だけを食べさせたり、ヨーグルトやチーズなどタンパク質を意識して少しずつ食べられるようにしましょう。 本文は『忙しくても能力がどんどん引き出される 子どものためのベスト睡眠』(KADOKAWA)より一部抜粋・編集しています。 メイン画像提供:Adobe Stock
著者メッセージ
賢い子には「ねむり」が不可欠! 忙しくても睡眠を確保する最強メソッドで成長期の子どもの、脳の発達、学習や記憶の形成、感情の安定、免疫システムの強化、注意力と集中力などを育むことができます。この本では幼児~中高生、とくに小学生の睡眠にスポットを当てて、勉強にもスポーツでも最大限の能力を発揮でき、賢い子に育つ睡眠メソッドをご紹介しています。とくに中学受験のための通塾などで睡眠時間の確保が課題となっているご家庭には必見の内容です!