大分市立の小・中・義務教育学校、来年度から夏休み7日間延長…熱中症対策や児童・教職員の負担軽減
大分市教育委員会は来年度から、市立小中学校と義務教育学校の夏休みを7日間延長し、8月31日までとすることを決めた。子どもの熱中症リスクの軽減に加え、授業時数の削減による児童生徒や教職員の負担軽減が目的。これにより、夏休みは35日間から42日間となる。 【写真】「暑すぎる教室」サーモグラフィー画像
20日の市教育委員会会議で、市立学校管理規則の一部改正を承認した。市教委によると、市立校の現在の夏休みは7月21日~8月24日。ただ、近年は夏場の気温上昇が顕著で、体育の授業を別の授業に変更するといった対応を余儀なくされている学校もあったことなどから、期間の見直しを検討していた。
また、市立校の今年度の平均授業時数は、学習指導要領が定める標準時数を小中学校ともに上回っている。このため、児童生徒や教職員の負担軽減の狙いもある。
授業時数が足りない場合は、学校行事を見直すことで対応する。春休み(3月27日~4月7日)と冬休み(12月25日~翌年1月7日)は変更しないという。
市教委学校教育課は「子どもの安全安心やゆとりある家庭生活につながることを期待している」としている。