写真：クラウド Watch

　サイバーエージェントグループの株式会社サイバーエージェントDXは5日、生成AIを活用したPOSデータ分析ツール「AI POS」を、小売業界向けに提供開始したと発表した。 　「AI POS」は、サイバーエージェントのAI技術の研究開発組織「AI Lab」と連携して開発されたPOSデータの分析ツール。生成AI技術を用いて、小売業界が抱える複雑なPOSデータを自動的にレポート化し、誰でも簡単にデータ分析を行えるようにするという。 　特徴は、利用者が週次や月次の売上、昨年比などのデータを手動で確認することなく、必要なタイミングでレポートを入手できる点。LLM（大規模言語モデル）を活用したチャット機能により、質問を入力するだけで、迅速に適切なデータを取得し、分析結果を提供するとした。 　例えば、「先月の売上が増加した理由は？」といった質問に対して、関連データをもとに具体的な要因を提示するほか、店舗の店長には担当店舗の売上傾向、商品担当者には各商品の詳細なデータが自動的に表示されるといったように、利用者の役割や関心に基づいて、個別に最適な分析結果を提供するとのこと。 　なおレポートは、メールやSlack、Microsoft Teamsなどのプラットフォームで受け取れる。