ドジャースは”世界一”になれない…?プレーオフ進出の条件を徹底解説!【コラム】
プレーオフの仕組みを徹底解説!
次に来るのがトーナメントを始める位置の指定である。先ずリーグで地区優勝した3チームの内、勝率の高い2チームは最初のラウンドをスキップすることができる。これを『First-Round Bye』という。 そして残った4チームを半分に分け、最初のラウンドであるワイルドカードシリーズを行う。昨季のナショナルリーグに当てはめると以下のようになる。 First-Round Bye ・ドジャース(西優勝,勝率.617)、ブレーブス(東優勝, 勝率.642) ワイルドカードシリーズ ・ブルワーズ(中優勝, 勝率.568) ・フィリーズ(.556)、マーリンズ、ダイアモンドバックス(.519) ワイルドカードシリーズの分け方であるが、4チームの中で最高位と最下位、真ん中2チームが戦う。昨季の例ではブルワーズ(.568) vs ダイアモンドバックス(.519)、フィリーズ(.556) vs マーリンズ(.519)となる。 スタート位置が決まったらあとは戦うだけだ。2戦先勝(最大3戦)のワイルドカードを勝ち抜いたチームは地区優勝チームの待つディビジョンシリーズ(DS)に進む。ディビジョンシリーズは3戦先勝(最大5戦)だ。 ディビジョンシリーズを勝ち抜いたチームはリーグの優勝チームを決定するチャンピオンシップシリーズ(CS)に進み4戦先勝(最大7戦)で戦う。晴れてシリーズを勝ったチームはもう一つのリーグの優勝チームの待つワールドシリーズへすすみ最後の戦いに挑むのである。 ちなみに現地ではプレーオフのラウンドを略してしまうことが多い。ワールドシリーズを除いて、以下のように頭にはリーグ名が入る。 ワールドシリーズ(WS) チャンピオンシップシリーズ(NLCS, ALCS) ディビジョンシリーズ(NLDS, ALCS) ワイルドカードシリーズ(NLWC, ALWC) また、プレーオフはWCが米各メディア『ESPN』、『CS』、『DS』が『FOX』と『TBS』によって放送される。『FOX』と『TBS』は毎年担当リーグを交代制で行っている。今年はNLを『FOX』、ALを『TBS』が行うはずだ。そしてWSは『FOX』による独占放送である。 いわゆる定番・名物アナウンサーもおり、『FOX』ではWSの担当も行うジョー・デイビス氏とアトランタ・ブレーブスのレジェンドで殿堂入り投手であるジョン・スモルツ氏のコンビ。『TBS』ではブライアン・アンダーソン氏とニューヨーク・メッツなどでプレーしたロン・ダーリング氏のコンビが定番だ。 更にはスポーツ実況界では伝説的な存在であるボブ・コスタス氏も登場する。解説では昨季引退した元投手アダム・ウェインライト氏、元シカゴ・ホワイトソックスのAJ ピアゼンスキー氏などが担当する。