「結婚カウンセラー歴25年」の「婚活のプロ」が感じた「ここ数年の婚活女性の変化」
人が結婚を意識するタイミングは年中転がっている
結婚相談所は年間を通して入会希望者が訪れますが、特に10月~11月は増える傾向があるのだそう。それだけ結婚を意識しているわけですが、その理由は12月の大きなイベントクリスマスです。「クリぼっち」は嫌という意識が高くなるので、それまでには恋人を作りたい、あるいは結婚したい気持ちが強くなります。 10月は結婚式が多くなる月ですが、招待されると自分も結婚したいと焦る気持ちも出てきます。友達が結婚をしたのだから、自分も! 結婚観はそれぞれ違うとはいえ、そう思うのは自然なのかもしれません。またお盆の帰省時に、実家の両親に結婚のことを言われたことが尾を引いている場合も。 そしてクリスマスが終われば年末年始。実家に帰省をするとなれば、結婚の話も出るのでしょう。両親を安心させたいという意味で、年末年始の帰省前に結婚相談所に入会をする人も意外に多いのだそうです。その後はバレンタインがあり、新年度、そして5月の連休。6月のジューンブライドをすぎ、またお盆の帰省。年間を通して結婚を意識するようなイベントが多いことがわかります。
結婚を意識するのは親の影響も大きい
結婚を考えるタイミングは1年中ありますが、特に親に会った後はその傾向が強くなります。お盆や年末年始の帰省の後です。実家に帰省をして親を見た時、「なんだか年をとったな」と感じることもしばしば。 そうすると親の死を想像してしまい、生きているうちに結婚をして家庭を持った自分の姿を見せたいと思うのです。そして孫にも会わせたいと。子どもは親がいつまでも元気でいると思いたいですが、実はそうではありません。確実に年をとりますから、その現実に直面すると結婚を強く意識します。 さらに親から泣かれてしまうこともあります。親は子どもの同級生がどんどん結婚をしているのを知れば、うちの子どもはまだなのかと思うものです。そうするとそろそろ結婚をしてほしいという感情が昂って、子どもの前で涙を見せることもあるそう。 親世代は結婚をして家庭をもつことが幸せという考えがありましたから、それができない子どもを不憫に思うのかもしれません。あるいは、ご近所さんの子どもは結婚をして一安心なのに自分は……。 そのようなプライドが傷つけられたような感覚もあるのでしょう。昨今独身は珍しくはないとはいえ、親世代にとって子どもが独身でいることは想像以上に大きな問題と感じているケースも少なくありません。