「結婚カウンセラー歴25年」の「婚活のプロ」が感じた「ここ数年の婚活女性の変化」
結婚相談所代表に聞く婚活の現在
一般社団法人日本結婚相手紹介サービス協議会の発表によると、日本国内全体の婚姻数は2020年以降減少が続いています。 【マンガ】3500万の住宅ローン組んだ「年収700万夫婦」が見た「地獄」 でも結婚を望む声は決して少ないわけではなく、ここ数年でマッチングアプリの利用者も増えていますが、実は結婚相談所を利用した成婚者数も毎年増加を続けています。 マッチングアプリ、結婚相談所のどちらにもメリットデメリットがあるでしょう。マッチングアプリは無料で会員登録ができるケースが多く、気軽に使える婚活のツールとなっています。一方結婚相談所はマッチングアプリよりもハードルが高いという印象を持っている人もいるかもしれません。 でもそれは会員にとってのメリットになる場合も。会員登録時に本人確認書類、独身証明書、卒業証明書、職業証明(年収証明)の提出を求めるので身分はしっかりと確認されています。 またアドバイザーや結婚カウンセラーなどのスタッフによる人的なサービスを受けられることも大きな利点といえます。例えば外見や心構え、相手との会話能力のスキルなどの指導を受けられることも多いのだそう。 一方マッチングアプリよりも料金が高いのはネック。ただお金の問題はありますが、本当に結婚を望む人が多いこと、そして上記のようなサポートを受けられることもあって、現在結婚相談所への婚活相談は後を絶たないと言います。 そのような社会背景を踏まえ、今回お話を伺ったのは結婚相談所インフィニ 青山結婚予備校代表の佐竹悦子さん。結婚カウンセラー歴25年、そしてこれまで3万人の相談を受けてきた婚活のプロです。
男性が望む結婚相手はずっと変わらない
結婚カウンセラーを25年続けてきた佐竹さんに、男性と女性が望む結婚相手について聞いてみると、男性が望むのは若い人。今も昔も変わらないのだそう。年齢としては35歳が大きな区切りになるとのことです。その理由としては、自分の子どもが欲しいから。 明確な定義はありませんが、一般的に35歳以上で初めて出産をする、または経産婦で40歳以上で出産することを高齢出産と言い、流産率の上昇や母体へのリスクなどがあるとされています。子どもを望む男性の場合、年齢による出産のリスクを考えてしまいます。その結果、35歳を区切りとしてそれよりも若い女性を結婚相手として希望するケースが多くなるのです。 一方女性の場合は、男性ほど年齢にこだわりはないのだそう。そのかわり、自分の生き方を重視するようになったと佐竹さんは言います。例えば結婚をしても仕事をバリバリしたいという女性は、男性に求めるのは家事や育児の分担です。 共稼ぎをするのだから、片方にだけ家庭的な負担がかかるのはおかしいと考えるのです。また年収が高い女性も増えてきているため、男性に養ってもらおうという考えもかなり薄くなっています。むしろ仕事を快適に行いキャリアアップするため、旦那さんにフォローしてもらいながら結婚生活を送ることを望む女性も少なくないようです。 そのような女性の場合、男性に望むのは収入ではありません。家事や育児をこなしてくれることです。子どもが生まれても、定時なら幼稚園や保育園にお迎えに行けますから、定時で仕事が終わるような男性を選ぶ女性もいます。 逆に結婚をしたら家庭に入り専業主婦になることを望む女性もいます。そうなると男性に望むのは高収入であること。仕事で忙しくしていたとしても、お金に困ることない生活を送ること。ときには旦那さんと外食や旅行をすることもありますが、基本的には旦那さんのサポートにまわります。生き方は人それぞれ違ってきますが、ここ数年で女性が大きく進化していると佐竹さんは感じているそうです。