無登録投資募集疑い 男6人再逮捕 岡山県警 4人から610万円集金
国に登録せず海外の集団投資スキーム(ファンド)の募集をしたとして、金融商品取引法違反(無登録営業)の疑いで会社役員の男ら6人が逮捕された事件で、岡山県警や岡山中央署などの合同捜査本部は12日、別の海外投資でも無登録で募ったとして、同容疑で6人を再逮捕した。 6人は、いずれも福岡市で会社役員A男(37)、B男(37)、C男(37)、いずれも東京都で会社役員D男(38)、E男(38)、福岡県、運送業F男(37)の各容疑者。合同捜査本部によるとA男がリーダーで、企画や営業など役割分担していたという。 6人の再逮捕容疑は、共謀して2020年9~10月の間に3回、元本保証や高利配当をうたい、福岡市の男性団体職員(63)ら男女4人に「C.I.O V.I.P INSIDER」と称した中国企業の未公開株に関する集団投資スキームの募集を無登録で取り扱った疑い。4人から計610万円を集めていたとみられる。 6人は、松山市などの男女5人に対し別の海外ファンドの募集を無登録で行ったとして10月に逮捕=処分保留で釈放=された。再逮捕分を含め、容疑を認めているという。 事件を巡っては19~23年に、岡山県内の11人を含む全国の男女約900人から総額約54億円を集めていたとみられている。合同捜査本部は詐欺容疑も視野に全容解明を進める。 捜査本部は再逮捕容疑の事件で共謀したとして、勧誘員だった29~38歳の男性4人についても任意で事情を聴いている。