[MOM4882]日章学園MF小峠魅藍(3年)_「チームに1人いれば嬉しいっていう」ボランチへ。攻守で効果的な働き
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ] [11.2 選手権宮崎県予選決勝 日章学園高 5-0 宮崎一高 いちご宮崎新富サッカー場] 【写真】影山優佳さんが撮影した内田篤人氏が「神々しい」「全員惚れてまう」と絶賛の嵐 後半の5得点によって5-0で快勝した日章学園高だが、前半は宮崎一高の堅い守りと速攻に苦戦。その中でMF小峠魅藍(3年=日章学園中出身)はプレースキック、ロングスローでゴール前のシーンを創出し続けた。 「今週1週間、練習で仲間と合わせてきたんですけど、(宮崎)第一のGKの身長だったりを考えて、(ボールを)GKの近くに落とすっていうのを考えながらやってたんで、その部分は少しは出たかなと思います」と小峠。1-0の後半19分には、右サイドからのロングスローでMF吉崎太珠(1年)のゴールをアシストした。 雨でボールが滑る状況だったが、ストレート系のロングスローを意識。これをゴールエリア中央まで飛ばし、吉崎は頭で“触るだけ”で得点者となった。小峠はセットプレーでの貢献に加え、切り替えの速い守備も印象的なゲームに。試合が進むに連れ、中盤で相手を止め切るシーンを増やしていた。 「(特に日章学園の攻撃が好転していた後半立ち上がりに)ここで失点したら流れが完全に変わると思ってたんで、後半の入りはバック4枚と自分含めて守備は固めて、自分も攻撃的っていうよりかは、バランス取って守備的に行くってことにはしていました」。相棒の1年生MF吉崎をサポートしながら、無失点。原啓太監督は「良いボールを上げていた」など小峠の攻守を評価し、マン・オブ・ザ・マッチに推していた。 サウサンプトンへ進むFW 高岡伶颯主将(3年)や仙台内定のMF南創太(3年)と切磋琢磨してきた。小峠は彼らの存在について、「2人揃って素晴らしい選手なんで、もう(パス)出しとけば何とかなるっていう感じで。そのお陰でリーグ戦でも自分にアシストがつくっていうか、ただのパスがアシストになるっていうのはもう自分の評価も上がるので、それはありがたいです」と微笑。そして、「そういう2人みたいなスーパーな人に頼らず、自分でも打開できる力だったり、 攻撃力っていうのはつけていきたいです」と加えた。 自身も関東の大学でサッカーを続ける予定。将来的には「チームに1人いれば嬉しいっていう(ボランチに)、そう思われれば自分の評価になるかなと」と語る。日章学園ではすでにそう言えるような存在。より高みを目指し、「守備含めて攻撃でも自分がゲームメークして、守備でも自分がリーダーなってゲームを落ち着かせていけるようにやっていきたいなと思っています」。選手権やプリンスリーグ、大学サッカーで成長を続け、プロ入りを実現した同期2人と同じステージに立つ。