偉大な先輩たちから受け継いだ「14番」…福大大濠・髙田将吾が示すエースとして誇り
■ まさかの前半無得点「打たなくなるのはエースではない」
12月25日、「SoftBank ウインターカップ2023 令和5年度 第76回全国高等学校バスケットボール選手権大会」は大会3日目を迎え、男子のシード校が登場。第4シードの福岡大学附属大濠高校(福岡県)は2回戦で福島東稜高校(福島県)と対戦し、最終スコア71-52で初陣を飾った。 最終的に差がついたものの、試合は第4クォーター序盤まで拮抗した。この試合で大きな存在感を示したのは、9本の3ポイントシュート含む35得点を挙げた福大大濠の湧川裕斗(2年)。しかし、本来であれば得点源を担うはずのエースはシュート精度を欠いた。 「やっぱり自分は14番というエースナンバーを背負わせていただいているので、得点の部分で貢献しないといけないです」 そう話すのは2年生の髙田将吾だ。31-30で終えた前半、髙田は5本の2ポイントシュートと2本の3ポイントを放つも無得点に終わった。しかし、「初戦ということもあってチームとしてもなかなかシュートが入らなかったんですけど、その分ディフェンスやリバウンドを徹底して耐えることはできました」と話すように、190センチの身長を生かして懸命にボールに食らいついた。 「前半は得点できなかったですけど、そこで打たなくなるのはエースではないです。ハーフタイムにもう1回自分の気持ちを整理して、 強気で攻めることを意識しました」 すると後半、髙田は第3クォーター開始早々にドライブからのジャンプシュートを決めて初得点をマーク。次の攻撃では湧川の3ポイントをお膳立てしてリードを6点に広げた。 試合は第4クォーター残り6分を切った時点で56-50。同4分47秒、福大大濠のエースは右コーナーから3ポイントを沈め、同3分57秒にも再び3ポイントラインから長距離砲を射抜いた。61-50。2本目は惜しくも2点の判定となったが、これで2ケタ点差とした福大大濠がそのまま相手を引き離した。