2025年はスズキジムニーがデビュー55周年! ジムニーが「最小で最強の四駆」だと再確認した出来事とは。【スタッフブログ】
長い歴史を持つ日本独自の本格4WDがスズキジムニー
前述した3台はいずれも魅力的なモデルですが、その中でも唯一無二な存在と言えるのは、やはりスズキのジムニーでしょう。トヨタランドクルーザー、ハイラックスに続いて歴史を持つ本格四駆ですが、日本独自の軽自動車という規格の中で、ラダーフレーム+パートタイム4WDを採用しているのはジムニーのみです。 そんなジムニーが日本で登場したのは1970年のことですが、その時からラダーフレームに前後リジッドアクスル、大径タイヤを組み合わせ、トランスファーも備えた本格四駆でした。エンジンこそ当時は360ccの空冷2ストローク2気筒でしたが、この基本構成は今も変わっていません。 ただし、足まわりに関しては、1995年の改良型JA12/22型からリジッドアクスルのまま、リーフスプリングを廃してコイルスプリングに変更。その後1998年のJB23型からボディサイズも現行の軽自動車規格にあわせて拡大されて一般道路での快適性が劇的に向上しています。 筆者も以前JB23型に乗っていましたが、約20年という長いモデルサイクルの中で、本格四駆でありながら、幅広い層に支持されたモデルと言えるでしょう。 そして2018年には現行のJB64型が登場しました。御存知のとおり、販売されると月間予定販売台数をはるかに超え、1年や2年といった納車待ちが発生。さすがに今ではだいぶ短縮されたようですが、それほど待ってでも手に入れたくなるクルマなのです。 とくに現行型は今までにも増して多くのアフターパーツが登場するほど盛り上がっているわけで、現代のクルマ業界全体を持ち上げている話題の存在と言っても過言ではありません。
現行ジムニーで大幅な進化を実感
実は筆者も1年半待ってジムニーを手に入れた一人です。JB23型からJB64型への乗り換えでしたが、初めて試乗した時にその進化に感動して即購入を決めました。実際購入した人の中では「高速走行が辛い」という話も聞きますが、元々ジムニーというクルマは高速走行が得意ではありませんでした。 以前、友人のJA11型を運転させてもらったことがありますが、高速道路を100km/hで走ろうと思うと、エンジンは5000rpmをキープしなければなりませんでした。しかも当時は旧規格だったので、全幅も狭く、横風に煽られることもしばしば。それから比べれば、現行型は高速道路での安定感や快適性は高く、長距離ドライブだって難なくこなすことができます。 こと市街地などの普段使いに関しては、軽自動車サイズのボディと見切り、見晴らしの良さで運転がしやすいのも特徴です。とくに狭い住宅地などではその目線の高さが役に立ちます。