小池都知事が記者会見10月12日(全文1)豊洲市場は2日目にしてだいぶ改善
東京都の小池百合子知事が12日午後2時から都庁で定例記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードはYouTubeのTHE PAGEチャンネル上の「東京都・小池百合子知事が定例会見(2018年10月12日)」に対応しております。
豊洲市場の開場について
読売新聞:お願いします。 小池:はい。それでは私のほうから、まず冒頭お伝えする件、1、2、3、4、5、6。今日また、都立農業高等学校、都市園芸科の寄せ植えでちょっと飾ってみました。 まず豊洲市場。きのう無事に開場を迎えることができました。私も早朝から豊洲市場へ参りまして、水産、青果、それぞれの豊洲における初めての競りを拝見してまいりました。そして市場内をずっと周りまして、市場業者の皆さま方、豊洲市場にかける強い意気込みというのを感じたところでございます。築地の伝統を受け継いで、豊洲での新たな歩みが始まるという歴史的な瞬間に立ち会うことができたかと思います。大変うれしく思うと同時に、大規模な引っ越しを、わずか4日半ですね、正味。そこで整然と進めていただいた市場業者の皆さん、それから地元区の皆さんや、さまざまな関係者の方々、ご協力、ご尽力いただいたわけで、あらためて感謝を申し上げたく存じます。 あしたの午前10時からですが、一般の方々も豊洲市場内に、場内の飲食店舗がそのまま移っております。そこで飲食店舗、それから物販の店舗、そして見学者通路で上から競りが見られるなどなど、いろんな工夫もされておりますが、あしたの午前10時以降、市場に入ることができるということでございます。 きのう、開場初日でございますが、皆さんも取材をしていただいたかと思います。本当に多くの方々、そしてまた何よりも売り物である荷が集まったこともございまして、市場内、それから市場の外にも混雑が見られたところであります。また、市場業者の方々はじめとして、産地の方々、出荷者の方々、それから買い出しをする方々、利用する方々が、当然、初日でございますので、慣れない環境の中で一部混乱していることもあったかと思います。戸惑いもあったかもしれません。それに、どこに何があるかっていうのが、みんな、地図って言いましょうか、あれを見ながら動いてらしたというところであります。 きのうはそういう状況で始まりましたが、日にちは変わりまして今日、混雑がかなり緩和されている。そしてこうした状況をきちんと把握した上で、必要な対策、検討して、1つ1つ改善を積み重ねていくということが1つ、大変大切なことではないかと思います。もちろん落ち着くまではしばらく時間は掛かると、このように考えてはおりますけれども、都、そして市場関係者の皆さんがそれぞれの立場で努力を重ねて、そして新しい市場での業務を早期に軌道に乗せていきたいと考えております。 それから晴海通りや有明通りでございますけれども、豊洲市場の周辺道路の混雑、これについても市場関係者に対して、例えば周辺道路への迂回をしていただくとか、環状2号線の部分通行が可能となっていること、まだよくご存じない方もいらっしゃるということで、場内アナウンスや市場内の案内表示をして、周知を図っているところでございます。「ローマは一日にして成らず」といいますけれども、豊洲は2日目にしてだいぶ改善したということではないかなと、このように思います。 それから環状2号線についてでありますけれど、暫定の開通日が決まりましたので、お知らせをさせていただきます。環状2号線ですが、豊洲・築地間におきまして、旧築地市場内に暫定迂回道路を整備いたします。もうすでに工事は始まっているところでありますが、11月4日の日曜日の2時をもって開通ということになります。この開通の時期ですが、市場の移転後、約1カ月ということで皆さんにお伝えしていたかと存じますが、市場関係者の皆さま方のご協力が得られたことで、これによって1週間前倒しをすることが可能となったというわけであります。 これで臨海部と都心部を結びます新たな交通ネットワークが形成されるということで、水域に囲まれた晴海地区であるとか勝どき地区においては、災害時の避難ルートが新たに確保されることになりまして、防災性の観点からの向上も図れることになろうかと思います。これにつきましても、開通に至るまでご協力をいただきました地元の皆さんや市場関係者の皆さま方に、深く感謝を申し上げたく存じます。この環2でありますが、引き続き本線のトンネル工事を進めまして、2022年度の全線開通を目指してまいるという段取りでございます。