タレント・熊田曜子。完璧なママに!と意気込みすぎた長女の育児。3人の娘のママの素顔とグラビアの仕事との葛藤も
ベビーカーであやしながらメイクをしたことも
――仕事と子育てはどのように両立しているのでしょうか。 熊田 仕事と子育て、両立できているとはなかなか言えなくて…。働いているママさんたちがぶつかるところだとは思うんですけど。仕事でも子育てでも、だれかに「すみません、お願いします!」とお願いして、またこっちでも、「すみません、お願いします!」と頼んでと、とにかく頭を下げることばかりで。どれも完璧にできていないな~と思いながら、もう11年がたちました。 妊娠したときから、事務所にはすごく協力してもらいました。仕事のときは、レジャーシートにマット、抱っこひも、おもちゃなど、すごい量の荷物を持参して楽屋に入っていましたし、メイクルームでもベビーカーを横づけさせてもらって、娘をあやしながらメイクをしたりも。どうしても抱っこじゃないとダメな時期は、マネージャーさんがずっと抱っこをしてくれていました。 それと、私が母乳にこだわっていたので、仕事場まで娘を連れて行って、楽屋などで授乳をしている感じでしたね。ただ、二女のときぐらいからは、両胸から同時に搾乳できる便利な搾乳機が登場してきたので、家で搾乳をしておいて、家で母にゆっくり面倒を見てもらうほうがいいかなというふうに変わってきたんです。 ――お母さまが育児に協力してくれているのでしょうか? 熊田 私は母子家庭で育ったのですが、私が20代半ばのころに、母が病気をしてしまって。母は岐阜に1人で住んでいたので、ちょっと心配だなと思って、東京で一緒に暮らそうと誘って、出てきてもらったんです。 私が結婚したのと同時に、母には近くに住んでもらって、子育ては本当に助けてもらっています。ですから、ベビーシッターさんは一度も頼んだことがないぐらい…。私が正式に離婚をしたのは去年の春ごろなんですが、その前にもう別居をしていたので、そのあたりから母と一緒に暮らしています。母にも一緒に子育てをしてもらっている感じですね。 スマホの機能で、「○年前の写真」など思い出の写真が自動で出るものあるじゃないですか。その写真が、母が子どもたちを抱っこしたり、あやしてくれている写真ばかりなんです。 ――母乳のよさはどんなところだと思っていますか? 熊田 その時期に、その子どもに合った、完全なるフルコースの母乳をあげられるのが魅力だと思っています。母乳は、最初の味と真ん中の味、最後のほうの味が違うってよく言うじゃないですか。それと、生後3カ月のときと、生後8カ月のときなど、子どもの成長段階でも味が変わってくるのだと聞きました。こんなにいいものを自分が作れるのなら、あげるしかないと思いましたね。抱っこやおむつ替えなどは、私の代わりはいるけれど、おっぱいだけは私にしかできない!と、変な使命感がありましたね。 私流の授乳には、タイマーがかなり活躍しました。おっぱいをあげるのも、左のおっぱいで5分、右のおっぱいも5分という感じで、時間を決めて吸わせるように気をつけていたんです。それは、自分自身のためでもあるんですけど、右手で何か作業ができるように、左手で抱っこして左乳ばかりで飲ませてしまうのを防ぐためでもあるんです。時間を気にせずに飲ませてしまうと、片方だけで、赤ちゃんが飲み疲れてしまって、もう片方を飲んでくれないんですよね。 以前に一度、乳腺炎になってしまったんですが、そのときに、助産師さんから、おっぱいはいろいろな方向から飲ませたほうがいいよと聞いて。おっぱいを触って、少したまってるなと思う場所があったら、その方向に赤ちゃんの上唇を合わせて飲ませるというのも実践していました。