【MotoGP】ファビオ・ディ・ジャンアントニオ、シーズン終了待たずに肩を手術へ。ラスト2戦の欠場が決定
VR46のファビオ・ディ・ジャンアントニオは、8月のMotoGPオーストリアGPの練習走行中に負傷した肩の手術を受けるため、シーズンラストの2戦を欠場することとなった。 【動画】MotoGP第16戦日本GPハイライト 今季は残り4戦。今週末のオーストラリアGPからタイGP、マレーシアGPの3連戦の後、1週空けてバレンシアGPが最終戦というスケジュールになっているが、ジャンアントニオはタイGPでひと足早く今シーズンを終えることになる。 彼の回復がプラン通りにいけば、2025年のプレシーズンテストに問題なく参加できる予定。来季は開幕戦がタイで行なわれるため、ジャンアントニオは年をまたいで2戦連続でタイGPに臨むことになるだろう。 ジャンアントニオは来季もVR46に残留するが、プラマックがドゥカティ陣営から抜けた関係で、ジャンアントニオはキャリアで初めてファクトリー仕様のドゥカティに乗ることができる。そのためにも、ベストコンディションで来季に臨みたいという考えから、今季終了を待たずに手術を受けることにしたようだ。 「手術はタイGPの後に行なう」 「これは今年できるだけ多くのレースと行なうことと、来年をベストコンディションでスタートすることの、最適な妥協なんだ」 「計画では、セパン(プレシーズン)テストに向けて可能な限り準備し、開幕戦には100%の状態で間に合うようにする」 「レースを欠場するのは決していいことではないし、他のライダーよりも少し早くシーズンを終えるのもそうだ」 「でも同時に、来年に向けて100%の体調で臨むチャンスでもある。だからこれを受け入れて、取り組んでいかなければならない」 「できるだけ多くのレースに出たかった。手術の前に今年の全レースに出場できるチャンスがあれば、それを選んでいただろう。でも、それは不可能だった。ドクターはタイが限界だと言っていた」 「今年をいい雰囲気で終えられるように、この2つのレースも100%で取り組まなければならない」 手術が計画されているにも関わらず、ジャンアントニオは痛みが気にならなくなってきていると語り、2023年にグレシーニのシートを失うことが決まっている中で表彰台を獲得し、VR46のシートを手繰り寄せたゲンの良いオーストラリアGPに向けて明るい表情を見せていた。 「実はもう良くなってきているんだけど、肩の内側が少し弱いんだ。それが手術の主な理由だ。今週末は鎮痛剤の量を減らして走りたい!」 「このコース(フィリップアイランド)は本当に素晴らしい。島の雰囲気も好きだし、田舎も好き。昨年は僕らにとってすごく良かったから、目標は昨年と同じフィーリングで走ること。トップ5、そして表彰台を目指して戦いたい」 今季、ジャンアントニオのベストリザルトはオランダGPでの4位で、チームメイトのマルコ・ベッツェッキと同ポイントのランキング10番手につけている。
Richard Asher