鍵山優真や三原舞依が出場!世界チャンピオンへの登竜門で、4大陸の猛者たちがしのぎを削る | ISU四大陸フィギュアスケート選手権2024プレビュー
欧州を除く4つの大陸……アジア、アメリカ、オセアニア、アフリカをまたにかける壮大なる四大陸フィギュアスケート選手権が、今回で記念すべき25回目を迎える!
名だたる王者たちが、勝利者リストにその名を刻んできた。また時には、未来のチャンピオンたちの、登竜門としての大切な役割も担ってきた。たとえば高橋大輔、パトリック・チャン、ネイサン・チェン、浅田真央、そして坂本花織は、4CCの金メダルを最高のステップにして、世界の頂点へ上り詰めた。
2024年大会は2月1日から4日までの4日間の東方体育中心にて繰り広げられる。2015年世界選手権の会場ともなった舞台で、美しき春の息吹があふれ出す。
■男子
四大陸選手権とは鍵山優真にとって、ある意味、スタート地点。世界ジュニア、世界選、さらには五輪で表彰台を経験してきた20歳が、生まれて初めてISU国際チャンピオンシップの表彰台に上ったのが、2020年の四大陸選手権だった。
復活の今シーズン、4年ぶりに四大陸へと帰ってくる。1月のインカレでは、4回転フリップに初トライ。残念ながらすっぽ抜けて1回転に終わったが……果たして上海でも、未完の大技に改めて挑むか。世界選手権で自身3つ目のメダルを狙うと宣言する鍵山にとって、成功すれば、大きな武器となる。
1年前の4CCで、佐藤駿もまた、初めてのISU選手権メダルを手に入れた。SP6位と苦しみながら、FSで目の覚めるような4回転ルッツを決め、表彰台の3番目の位置へと飛び乗った。
同じく4回転フリップも、いまだ「!(エッジ不明瞭)」マーク付きではあるけれど、佐藤は何度も成功させてきた。この四大陸では、来季以降のさらなる飛躍のために、FSで4回転4本の難構成を試すのかもしれない。
また鍵山はカロリーナ・コストナーに師事し、佐藤はギヨーム・シゼロンに振り付けを依頼することで、今季は「魅せる」能力にもますます磨きがかかった。もちろん山本草太の繊細で、優雅で、ときに官能的なスケーティングや表現力は、極めて定評が高い。
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