鍵山優真や三原舞依が出場!世界チャンピオンへの登竜門で、4大陸の猛者たちがしのぎを削る | ISU四大陸フィギュアスケート選手権2024プレビュー
ケイトリン・オズモンドが2018年世界選手権金メダルを手に引退して以来、フィギュアスケート大国カナダは、女子のISU選手権メダリストを輩出できずにいる。約1ヶ月半後に母国開催の世界選手権を控え、マデリン・シーザス、ジュスティーヌ・ミクレット、サラモード・デュピュイは明るい話題を提供できるか。また地元中国からは、ホンイー・チェンとイー・ジューがそれぞれ4年ぶりの、ジャーイン・チェンが初めての四大陸参戦。現時点でワールド出場ミニマムを有している中国女子選手が不在のため、まずは技術点を確実に伸ばしたい。
■ペア
りくりゅう、おかえりなさい!昨季グランプリファイナル、四大陸選手権、世界選手権の同一シーズン優勝=「グランドスラム」を達成し、文字通り世界の頂点へと上り詰めた2人が、再びリンクに帰ってくる。
9月半ばのオータム・クラシックで今シーズン初戦を終えて以来、三浦璃来&木原龍一組にとっては、約4ヶ月半ぶりの試合となる。8月頃から木原は腰に違和感を抱いていたという。初戦後に腰椎分離症との診断が下った。さらなる高みを目指す2人は……焦らず、慌てず、じっくり治癒に専念するほうを優先した。すべては2年後の冬季五輪へ、金メダルを獲りに行くために。
今回、公式戦への復帰を決めたということは、木原の体調も、ペアとしての調整も、きっと「万全」という意味だと信じたい。三浦&木原組だからこそ、好成績を期待しつつ……まずは今季の「新」プログラムを、心から堪能できる日が来たことを喜びたい。
三浦&木原組の不在、さらにはクニエリム&フレイジャー組(アメリカ)が競技生活から遠ざかった影響で、今季前半戦のペア戦線は、まさに群雄割拠の様相を呈した。その中でも大いに存在感を示したのが、ディアナ・ステラート&マキシム・デシャンとリア・ペレイラ&トレント・ミショーのカナダ2組。
昨4CC銅メダル、世界選4位の前組は、今季はGP2大会金メダルを手に、キャリア初のGPファイナル表彰台乗りを達成した。後組はチームアップわずか2シーズン目ながら、ペアにとっての初GP大会で銀、翌大会で金と、すさまじい快進撃ぶり。もう1組のケリーアン・ローラン&ルカス・エティエと共に、そして40歳にしてますます輝くステラートを筆頭に……カナダ勢は母国開催の世界選に向け大きく弾みをつけたい!
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