カリフォルニアワイン「ロバート・モンダヴィ」 セミナーで新製品アピール
カリフォルニアワイン「ロバート・モンダヴィ」はこのほどプライベートセレクションを刷新するとともに、上位レンジの新製品「セントラル・コースト」を発売。これを記念し、同ブランドの醸造家であるグレン・コーヘル氏らによるセミナーが「キリン ドラフトマイスターズスクール」(東京都中央区)で7月18日に行われた。 コンステレーション・ブランズ・マーケティング部長のヴィクトリア・クラーク氏によれば、創業者であるロバート・モンダヴィ氏は、カリフォルニアがワイン銘醸地となるずっと以前この地を開拓。イタリア移民の両親の元に1913年生まれた同氏は30歳のときに、父親がナパ・ヴァレーに購入したワイナリーの経営を一家で開始。53歳のときには自らの名を関した「ロバート・モンダヴィ・ワイナリー」を設立した。 現在のポートフォリオは、オリジナルの流れを汲む「ロバート・モンダヴィ・ワイナリー」と、94年設立のワイナリーによる「ロバート・モンダヴィ プライベート・セレクション ヴィント」の2つ。 「その名の由来にインスパイアされ、わたしたちはワイン造りの本質を再考。長年受け継がれてきた伝統と将来を見据えたビジョンのバランスをとっていく」(クラーク氏)。
プライベートセレクションは新デザインにリニューアル。ラベルには、ワイン造りを意味する「Vint」の表記を追加。また品質向上や現代性、環境への配慮からスクリューキャップに変更している。 「スクリューキャップへの変更は、醸造する立場からしても重要だ」と強調するグレン・コーヘル氏。「熟成をより良い状態でコントロールできるようになったとことで、カリフォルニアで栽培されるブドウの品種特性をよく表したワインをお届けできる」という。 また新発売の「セントラル・コースト」は、ブランド立ち上げ当初に造られていたコースタル地域のワインのインスパイアされた製品。 「モンダヴィには先見の明があり、セントラルコーストにもブドウを植えた。さまざまな気候が調和したエリアで、寒暖差から複雑味のあるフレーバーのブドウができる。しっかりした味とともに、非常に濃い色のワインになるのも特徴だ」(コーヘル氏)。 この日は、フレンチオーク樽で熟成させた「セントラル・コースト シャルドネ」「同 カベルネ・ソーヴィニョン」などのワインのテイスティングが行われた。