人気アニメ「逃げ上手の若君」ゆかりの地、運転手兼「歴史ライター」案内します
観光タクシーがゆかりの地を運行
長野県の諏訪地域などを舞台にしたアニメ番組「逃げ上手の若君」の放映に合わせ、諏訪交通(諏訪市)は今月、物語ゆかりの地を巡る観光タクシーの運行を始めた。放映をきっかけに舞台を巡ってもらい諏訪地域の魅力を知ってもらおうと企画。「歴史ライター」の顔も持つ、乗務員が案内する。 アニメ「逃げ上手の若君」のキービジュアル
物語は鎌倉幕府滅亡時、最後の執権の遺児北条時行が、家臣で諏訪大社の当主諏訪頼重に救い出され、動乱の時代を歩んでいくというストーリー。モデルコースでは諏訪大社4社のほか、神長官(じんちょうかん)守矢史料館(茅野市)、「星ケ塔ミュージアム矢の根や」(下諏訪町)などを巡る。
100本以上の歴史シナリオ執筆のライターが乗務員
依頼者の希望に合わせ、他の場所を組み合わせることもできる。案内役は企画の発案者で「黒武者因幡(いなば)」のペンネームでユーチューバーらに100本以上の歴史シナリオを提供しているライターで乗務員の長島邦英さん(48)=諏訪市=が務める。
長島さんは「物語には諏訪信仰や御柱、黒曜石など諏訪地域の魅力が詰まっている。放映をきっかけにさまざまな歴史を知ってもらい、諏訪巡りを楽しんでほしい」としている。 1台4人までで、3時間貸し切りで2万4600円、4人以上は要相談。問い合わせは諏訪交通(電話0266・52・1190)へ。