【毎日書評】「仕事が怖い」メンタルが追い詰められたとき不安を解き放つ2つのことば
『弱メンタルでも職場でうまいことやる方法を教えてください! 』(片田智也 著、明日香出版社)の著者は、仕事で悩みを抱える多くの方の相談を受けてきたという公認心理士。現在は、一般社団法人感情マネージメント協会の代表理事として、「感情マネージメント」という新しい考え方の普及活動をしているのだといいます。 「メンタルが弱いこと」で悩んでいる人は少なくありません。 職場というのは問題や困りごとの宝庫です。 たとえば、人前で話したり、初対面の人と会ったりするのは緊張するものです。まわりの目や上司の評価を気にして不安になることもあるでしょう。 想定外のトラブルによって、焦ってしまうこともあるかもしれません。 他にも、誰かの一言が引っかかったり、苦手な人との関係で悩んだり、同僚と比べて落ち込んだり……。 職場には、メンタルが参ってしまう要素が無数にあります。 でも安心してください。 理由があって不安になったり、落ち込んだりするのは別におかしいことではありません。(「はじめに」より) 問題は、そういった“あって当たり前”の「自然な弱さ」をどう捉えるか。メンタルが弱いことが悪いのではなく、どんな弱さにも必ず意味があるのだから“弱さが持つ意味”を理解し、それとうまくつきあっていくことが大切だということです。 自己否定は、すればするほど「心の毒」になります。(中略) 悪いのは「弱さそのもの」ではなく、「弱さを否定していること」なのです。 弱さが果たしている機能がわかれば、そう感じた自分を否定することもなくなります。 無理してメンタルを強くする必要はありません。 そのままのあなたでうまくやる方法を身に付けてください。(「はじめに」より) そうすれば、メンタルは自然とたくましくなっていくはずだと著者は断言しています。そんな考え方に基づく本書の第1章「仕事が怖い 不安や緊張をさらりと手放そう」の中から、2つのトピックスを抜き出してみましょう。