移籍市場注目!? Jリーグで輝く若き逸材10人。海外移籍もあるか。今をときめく才能たち
MF:佐野海舟(さの・かいしゅう) 生年月日:2000年12月30日 所属クラブ:鹿島アントラーズ 2023リーグ戦成績:27試合1ゴール0アシスト 佐野海舟は、2022年の冬に町田ゼルビアから鹿島アントラーズに加入した。『佐野「回収」』とも言われるように、同選手は高いボール奪取(回収)能力が魅力的だ。今季は1試合当たりの「インターセプト数」がチームトップの2.1回、「タックル成功数」がチーム3位となる1.4回を記録した(データサイト『Sofa Score』参照)。体幹が強い選手は体の重心が低いことが多いが、同選手は体幹が強い上に重心が高い。そのため対峙する相手選手の動きに素早く反応して足を出したり、体を入れてボールを奪うことが可能だ。 また守備面にフォーカスされがちだが、攻撃面でもその体幹の強さは活かされている。「ドリブル成功率」は62%を記録(データサイト『Sofa Score』参照)しており、ドリブルで相手選手のプレスを回避して前進し、味方のチャンスシーンを作る場面は今季随所で見られた。 先月には日本代表に初招集され、しっかりと持ち味を発揮。このまま経験を積んでいけば、ピンチの芽を潰せて、なおかつ展開力もある…。そんな遠藤航と守田英正の強みを良いとこ取りした選手になれるかもしれない。恩師である岩政大樹監督は今季限りで監督を退任することとなったが、新たな監督の元でも必ず定位置を掴めるはずだ。ワールドクラスのダイナモになってくれることに期待したい。
FW:小森飛絢(こもり・ひいろ) 生年月日:2000年8月6日 所属クラブ:ジェフユナイテッド千葉 2023年リーグ戦成績:33試合13ゴール3アシスト 新潟福祉医療大学出身の小森飛絢は、在学中の昨季、ジェフユナイテッド千葉の特別指定選手としてリーグ戦初出場を記録した。正式に加入した今季は33試合13ゴールといきなり2桁得点をマークし、J1昇格を争うチームに欠かせない存在になった。 そのプレースタイルは万能型ストライカーと言うにふさわしいだろう。裏への抜け出しを積極的に狙うだけでなく、ボールをキープして味方に預けるポストプレーにも不安がない。前線からのチェイシングも献身的にこなす、FWとしての総合力が高い選手だ。 特に秀でているのが、シュート意欲の高さ。少し窮屈な体勢からでも果敢にゴールを狙い続ける。左右どちらの足でも強烈なシュートを放つことができるため、対峙するディフェンダーにとっては少しの隙も許されない。またシュートの精度も高い。第20節水戸ホーリーホック戦ではゴールに背を向けた状態から、反転して右足の強烈なボレーシュートでゴールネットを揺らした。 千葉は惜しくもJ1に昇格することができなかったが、ルーキーイヤーで2桁ゴールを叩き出したインパクトは相当のもの。来季へ向けて、獲得に乗り出すJクラブがあっても不思議ではないだろう。