移籍市場注目!? Jリーグで輝く若き逸材10人。海外移籍もあるか。今をときめく才能たち
MF:山根陸(やまね・りく) 生年月日:2003年8月17日 所属クラブ:横浜F・マリノス 2023リーグ戦成績:21試合0ゴール1アシスト 神奈川県に生まれ、横浜F・マリノスの下部組織で育った山根陸は、昨年3月に行われたヴィッセル神戸戦で先発出場しJリーグデビューを果たした。当時18歳だった同選手だが、この試合ではフル出場して安定したプレーを披露。ボランチとして積極的にパスワークに絡み、攻撃のリズムを作った。 Jリーグの優勝を争うトップクラブで、そしてポゼッションサッカーを志向するマリノスのサッカーでしっかりと出場機会を確保できているのは、同選手が持つ技術の高さが際立っているからである。味方からパスを引き出し、パスを受けて前を向く…。一連の動作がスムーズで、前線の選手に素早くボールを届けることが可能だ。 特筆すべきは、相手選手に囲まれた狭いエリアでもプレーの質が変わらないことだ。常に首を振って周囲の選手の位置を把握し、プレスを受けても自信をもってボールをキープ。そこから正確なパスで攻撃のスイッチを入れることが出来る。これは基礎技術が高いからこそ成せる技なのだろう。今季は1試合当たりの「パス成功率」が90%を記録した(データサイト『Sofa Score』参照)。 弱冠20歳ですでにこのレベルに達していると思うと、今後彼がどれくらい成長するのか楽しみでならない。世界が注目するのも、そう遠くはないだろう。
MF:平川怜(ひらかわ・れい) 生年月日:2000年4月20日 所属クラブ:ロアッソ熊本 2023リーグ戦成績:41試合7ゴール9アシスト 今季のJ2リーグで、23歳とは思えない圧倒的なオーラを放っていた選手がいる。それがロアッソ熊本の平川怜だ。 主にトップ下で起用される同選手は、司令塔としてチームの攻撃のタクトを握る。利き足は右だが左足も遜色なく使うことができ、今季は左足で4ゴール、右足で3ゴールを奪った。また、今季は1試合当たりの「平均敵陣パス数」がリーグ1位となる35.1本を記録。狭いエリアをドリブルで突破し、正確なパスを味方選手に届けてチャンスを演出した。 天皇杯準決勝進出がかかった準々決勝ヴィッセル神戸戦では先制ゴールを決め、同点に追いつかれて行われたPK戦ではGKが触れないコースに正確なシュートを決めた。このPK成功により、チームは初めての天皇杯準決勝進出。残念ながら準決勝で敗退となったが、獅子奮迅の働きで、チームに、そしてサポーターに今まで見たことのない景色を届けた。 23歳でキャプテンを務め、既にチームの柱となっている同選手を、J1のクラブを始め他のクラブが放っておくはずがないだろう。来季も熊本に残留してJ2を席巻するのか、それともさらなる高みを目指して熊本から羽ばたくのか…。その去就に注目が集まっている。