高校時代の“盟友“に…プロで再会した元チームメイト(5)阪神のショート、かたや中日からトレードに
交流戦に突入している2024年シーズンのプロ野球。この世界で活躍する選手の中では、高校時代ともにプレーした同級生コンビも多い。それでも、プロ入りするタイミングは高卒だけでなく大卒、社会人を経てからなど様々なケースがある。ここでは、高校時代のチームメイトで、プロ入りのタイミングが異なった同期コンビを紹介する。
京田陽太・木浪聖也
青森山田高で三遊間を組んでいた京田陽太と木浪聖也。京田は大学から、木浪は社会人からプロの世界に入った。 高校ではともに1年時からベンチ入りを果たし、京田が遊撃、木浪が三塁を守っていた。甲子園出場経験はないものの、青森県大会で安打を積み重ねた両者。卒業後は京田が日本大に、木浪は亜細亜大に進学した。 大学で活躍したのは京田だった。1年春から出場機会を得て、3年秋と4年秋にはベストナインを獲得。特に4年秋は、13試合の出場で打率.328の高打率を残した。 一方、木浪も1年春からリーグ戦に出場。しかし、1年秋は未出場に終わるなど目立つ成績は残せず。4年秋には7試合の出場で打率.364をマークするも、東都リーグでの通算打率は40試合の出場で打率.236にとどまり、本塁打も0本に終わった。 そして迎えた2016年、大学で実績を挙げた京田は、中日ドラゴンズからドラフト2位指名を受けてプロ入り。木浪は社会人野球のHondaに進むと、長打が増え始めて打撃が向上。2018年ドラフト3位で阪神タイガースに入団した。 京田はプロ1年目から遊撃に定着。同年は141試合に出場し、打率.264、4本塁打、36打点、23盗塁の成績で新人王を獲得した。 しかし、その後は成績を伸ばすことができず、2022年オフには横浜DeNAベイスターズにトレード移籍。特に守備面でチームを救っている。 木浪は京田よりも2年遅れでプロに入ったが、昨季は正遊撃手に定着。127試合出場で打率.267、1本塁打、41打点をマークし、「恐怖の8番」として阪神のリーグ優勝・日本一に大きく貢献した。今季はやや不調気味だが、チームに欠かせない存在だ。
ベースボールチャンネル編集部