移籍市場注目!? Jリーグで輝く若き逸材10人。海外移籍もあるか。今をときめく才能たち
MF:平岡大陽(ひらおか・たいよう) 生年月日:2002年9月14日 所属クラブ:湘南ベルマーレ 2023リーグ戦成績:29試合3ゴール2アシスト 2021年に履正社高校から湘南ベルマーレに加入した平岡大陽は、いまやチームに不可欠な存在になっている。 1年目はリーグ戦10試合、2年目は同13試合の出場だったが、3年目となる今季は出場機会を大きく増やし29試合に出場。3ゴール2アシストと数字に残る結果を出し、成長を感じさせるシーズンとなった。 第27節の北海道コンサドーレ札幌戦では、FW大橋祐紀のマイナスのパスに合わせてダイレクトシュート。右足から放たれた正確なシュートは、相手GKが触れないゴール左隅に吸い込まれた。試合を通して札幌に押される展開が長かったが、平岡の1点をチーム全員で守り切り1-0で勝ち点3を手にしている。 もちろん攻撃面も素晴らしいが、同選手が持つ最大の魅力は、やはり試合の随所で魅せる「アグレッシブさ」だろう。状況判断に優れており攻守の切り替えが早く、ハードプレスで相手のボールホルダーを苦しめる。90分間ピッチを縦横無尽に走り回れる豊富な運動量を活かして、高い位置でボールを奪いゴールへ迫ることが可能だ。 持ち前のアグレッシブなプレーに得点力が加わった今季は、より理想的な進化を遂げることができたと言える。来季は、残留争いを続ける湘南を高みへ引っ張ることが出来るだろうか。
MF:森田晃樹(もりた・こうき) 生年月日:2000年8月8日 所属クラブ:東京ヴェルディ 2023リーグ戦成績:40試合1ゴール3アシスト 東京ヴェルディの下部組織出身の森田晃樹は、2018年にヴェルディのトップチームへ昇格を果たした。昨季からレギュラーに定着しリーグ戦34試合4ゴール3アシストを記録。今季からは23歳ながらキャプテンに就任し、チームのキープレーヤーとなっている。 同選手の魅力は、創造性あふれるドリブルとパスだ。幼い頃好きだった選手を元ブラジル代表のロナウジーニョとしており(東京ヴェルディ公式サイトより)、細かいボールタッチで相手をいとも簡単にいなすプレーからもその影響を感じ取ることができる。 167cmとサッカー選手としては小柄な部類に入る同選手だが、ボールを常にコントロールしやすい場所に置くため不用意なボールロストが少なく、フィジカル面での弱さを全く感じさせない。パスワークに絡みながら、インサイドハーフとして攻撃のリズムを作ることが出来る選手だ。 J1昇格のかかったプレーオフ決勝の清水エスパルス戦では、ハンドで痛恨のPK献上。これにより清水に先制を許してしまったものの、諦めずスペースに何度も顔を出して攻撃を活性化し続けた。その貢献もあり、チームは最後の最後で悲願のJ1昇格を手繰り寄せている。いまやヴェルディの象徴ともいえる森田に対してクラブも残留を熱望するはずだが、これまでの活躍を見て他のJ1クラブも目を光らせているはずだ。