小池都知事が記者会見5月8日(全文2完)レムデシビル承認は1つ前進
マイナンバーカード申請に3時間待ち。どう思うか
日本経済新聞:日本経済新聞の亀です。大型連休が明けまして、国の10万円の給付金の申請というのが始まりました。これは全国的にも都市部で、特に23区内の区役所で行列であるとか密といった問題が、これはマイナンバーカードの申請の関係が主なんですけれども、私が取材しましたところ、練馬区などでは3時間待ちというような例もあったそうです。 このマイナンバー、給付金の申請につきましては郵送というような措置もあるわけですけれども、これは本来は区市町村の窓口業務ではありますが、今、先ほど冒頭におっしゃられたような外出自粛要請とも関連しますので、知事のほうから呼び掛けがございましたら、コメントをいただければと思います。 小池:今、申請をされる方っていうのは、やはり生活に対して切羽詰まって、1日でも早くという思いで詰めかけていらっしゃると思います。また一方でマイナンバーカードについても、私も国会議員として住民基本台帳からずっと流れがあって、それでいてまだいまだに普及率が16~17%であると、金融機関とのひも付けが行われていないと。結局、これまで時間を掛けて、そしてプログラムばっかりつくってきて、その結果、今皆さんが苦労されているということだと思います。
マイナンバーカードの問題が如実に出た
今回の危機管理とでもいえるというか、そのものだと思いますけれども、新型コロナウイルスの一連の対策、法律、規則などなど、そしてまたマイナンバーカードのこれまでの長い蓄積の中で、どこに問題があって、どこを直さなければいけないかっていうのが、如実に出てきたんじゃないかと思います。それまである意味、放っておいたつけも回ってきているんじゃないかと思います。ですから、今の、まず密を解消するためには受付の工夫なども各区市町村のほうでも工夫されて、整理番号を渡すとか、そのような何か工夫をされるということで、密を避けていただきたいと思います。 そして今、申し上げましたように、急に改まるわけでもないでしょうが、マイナンバーカードというのがないことによって、例えばドイツでは即日お金が入ってきました、どこそこの国ではこういうふうになりましたと、いろんな例を見ていて、ご覧になっていて、都民の皆さんも国民の皆さんも何を直すべきか、何を守るべきか、それらのことについてあらためて落ち着いた時点で議論をさらに進めていくべきだというふうに思います。 あと郵送も可能でございますし、オンライン申請もできることになっております。都のほうの協力金についてもオンラインで、最後はんこなんていうのがあったんですけれども、それをPDFなどで工夫をすることで、今回もオンラインで受け付けることといたしました。見えないウイルスと戦っている間に問題点が見えてきたというのが、今回のコロナの課題でもあるかというふうに思っております。