「投高打低だから逆に打者はチャンス」 ソフトバンク小久保監督、最先端機器から若手の台頭期待 大谷翔平愛用マシンも増やし、ファームは検定も義務化へ
ソフトバンクの小久保裕紀監督(53)が1日、球団が取り入れる最新鋭の機器をフル活用する若手打者の台頭を期待した。 ■元タレント夫人と腕組みハニカミ2ショット【和田毅秘蔵写真】 小久保監督は就任以来、最先端技術を取り入れた指導や活用に力を入れてきた。球団では最新鋭のピッチングマシン「iPitch(アイピッチ)」に加え、米大リーグ・ドジャースの大谷翔平らも愛用する正確に投手の球筋を再現できる最先端の打撃マシン「トラジェクトアーク」を取り入れている。 この点に触れ、小久保監督は「球団が投資している最新機器を活用した指導とか練習がチームの方針。アイピッチの検定は2、3、4軍の選手は来年から絶対に受けないといけない形になっていく。自主参加じゃ意味がないからね。この世界はちょっとでも上にいくためにはそういう機械があるなら練習して上げていくしかない。人のせいにはできない世界なので」と強調した。 今季もアイピッチの右打者を想定した検定で球団が設定する16段階の最上位レベルを初めて完全クリアした石塚綜一郎が支配下登録をつかみ、1軍でプロ初本塁打もマークした。今後は、最先端機器を活用してレベルアップしていく選手が増えていくことに期待。小久保監督は「来年はトラジェクトアークももう1台入るでしょ。それを活用しない手はない。(プロ野球が)投高打低の中だから逆に言えば打者はチャンス。これだけ打低なんでね。それを使ってのし上がる選手がいるのか。貪欲に取り組んで欲しいですね」と話した。今季のパ・リーグでは3割打者が近藤健介ただ一人、30本塁打超が山川穂高ただ一人と投高打低傾向は顕著となっている。 この日、小久保監督は地元の和歌山市で自身の名前が冠された少年野球大会「小久保裕紀杯」を観戦した。2005年に始まり、今年で20回目。11月31日には20回記念の野球教室や講演会、パーティーが開かれ、この日は市内の大会を勝ち上がった4チームが準決勝、決勝を行った。(小畑大悟) 【#OTTOホークス情報】
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