ネットフリックス、好決算でも株価の反応が鈍かったワケ
カリフォルニア州ロス・ガトスのネットフリックス本社(写真:ブルームバーグ)
アメリカ・サンフランシスコ在住のアナリストが、シリコンバレーを含む西海岸のハイテク企業の最前線を現地レポートする。(最新の ドル円相場はこちら です)いまアメリカでは、ネットフリックス(NFLX)のコンテンツ「Receiver」が人気だ。アメリカンフットボールのNFL(ナショナルフットボールリーグ)の花形ポジションであるWR(ワイドレシーバー)の5人に密着して、私生活や練習、試合前後、試合中のドキュメンタリーを制作、配信している。シーズン開幕前でネタ枯れする7月を狙って配信が開始された。 特にサンフランシスコを本拠地とする49ers(サンフランシスコ・フォーティナイナーズ)からは2人も出演したこともあり、日常の会話の中で何度も話題に上がった。昨年同時期には同じく3人の司令塔QB(クォーターバック)に密着した「Quarterback」が配信されており、こちらも大好評だったことで続編が作られたのだろう。 7月18日にネットフリックスが発表した2024年4~6月期(第2四半期)の決算はまずまずの内容だったものの、今後に向けて不安の残るものとなった。アメリカ国内で頭打ちとなりそうな会員数増加にどう対応するのか、収益向上に向けてどんな策を打ってくるのか、現状と展望を解説する。
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田中 聡